2008年3月10日月曜日

Nokia E61でVoIP


NokiaのE61というスマートフォンがありますが、よく見てみるとIP電話のクライアント機能がついていました。
早速、SipGateというIP電話のプロバイダの設定を入力して試してみました。
これにより、自宅にてE61を使う場合に格安で日本などに電話をかける事が出来るハズです。
前提条件:
NokiaのE61を持っている事。
SipGateに加入している事。
自宅などにWiFiのアクセスポイントが設定されている事。
設定方法:
詳しい方法を書くよりは、以下の方法で各種の設定を見ることが出来ます。
まずSipGateのサイトにいってログイン後、サーチのキーワードに「E61」と入力します。
すると設定方法を図解したページが現れます。このページの写真にはあなたのアカウント情報やパスワードがあらかじめかかれています。よってパスワードも含めて図に書いてあるとおりに入力すれば設定が完了します。
設定方法に書いていないこと:
メニューの下の「ツール」→「設定」→「接続」→ 「SIP設定」→「登録」を「常にオン」に設定しておくと、WiFiが見つかった場合、自動的に登録を試みるようです。
別な事としてWiFiではなく3Gの電波(携帯のパケット)をつかってもSIPが使えるようです。(但し上りの音声が相手に届きにくい問題が発生します。また音声の遅れが大きいです。)この場合、パケットの量が増えるため注意が必要ですが、パケット定額の加入者が国際電話をかけるときのみなどに限って利用した場合は、安く済むのではないかと思います。
使ってみた感想:
これで一応、IP電話機能を使った発信と着信ができます。
問題点としては、登録時の信頼性が低いです。頻繁にレジストレーションに失敗しています。そのため家にいる限り必ずしもSipGateで接続できるという保証ができません。まあ仕事で使っているわけではないのですが、おまけ程度の機能かもしれません。 多分SIPGate側が原因だと思うのですが、これをオフィスで使った場合、この信頼性では問題だと思います。
注意点:
別なSIPプロバイダにて試験をしてみたいと思うのですが、SIPプロバイダによっては、発信の際に携帯の電話帳に登録されている番号をそのまま送出することが出来ません。例としては、国際電話の「+」の記号が通らない場合等があげられます。また+が付いていない通常の0から始まる番号が電話帳に登録されている場合、SIPプロバイダによっては必ず+若しくは国番号から入力を求められる場合があります。このような場合にも対応できません。
つまり、SIPサーバーの設定を選ぶようです。企業内のIP電話で使用する場合もこの点は注意すべきだと思います。

2008年2月6日水曜日

イギリスの携帯からインターネット 3G編


以前に一度記事を書きましたが、状況が変わっているため再度アップします。
2009年2月追記
さらに、モデムの値段が下がっています。以下の記事では初期投資が120ポンドと書いてありますが、現在モデムは50ポンドで手に入るようです。円高と相まって旅行者にはさらにお手頃になりました。

ロンドンなどに滞在する人で、日本との連絡や情報の取得にネットは欠かせません。通常はホテルやネットカフェ、街角の無線LANを使う事が多いようです。
これらが使えない場合に最後の選択肢として携帯電話をつかってネットに繋ぐ方法があります。但し誰にでもお勧めというわけではありません。初期投資が必要なためです。
このページでは、
1.初期投資が70ポンド 120ポンド ほど
2.月々10から25ポンドの出費を考慮した場合
にて月々1ギガから7ギガのネット利用を想定して説明しています。
向いている人は
約70ポンド(約1万円)120ポンド(26,000円)程のお金を初期に払える人。
都市部に滞在する人。(事前に3Gがサービスされているエリアかを確認してください)
メールやウェブブラウザを中心にネットを使用し、動画サイトなどをあまり利用しない人。
必要なもの:
街にある携帯屋さんでPay As You Go 3GのUSBデータモデムとSIM(UIM)を買います。
モデムはこんな感じのものです。
価格の点からキャリアは「T-Mobile」か「3」が良いと思います。
値段はUSBモデムが99ポンド程、SIMは10から30ポンドの間です。あらかじめいくらかのクレジットが含まれているかもしれません。
使用料:
一月につかうデータ量によって値段が異なりますが、月に1ギガならば10ポンドからあります。
詳しくは、こちらを見てください。 月間7ギガ(25ポンド)ならば一日当たり200メガ強のデータをダウンロードする事が出来ます。
考えようによっては、イギリスにて家にブロードバンドを引いても一年間の契約と月々20ポンド程度の費用がかかるため、ストリーミングさえやらなければ結構お得なプランだと思います。
ちなみにモデムを3Gを使った場合の速度は、一般の家のADSLと同じ程度(2.8Mbps)のようです。
モデムの代わりに3Gの携帯電話を購入してそれをモデムとして使うケースも考えられます。
その場合、
設定が必要である事とデータの速度が384kbpsになるものが多い事に注意してください。
良い点としては、普段に携帯電話として使える事が利点です。
上記はプリペイドの場合です。1年以上の長期滞在で銀行口座があるならば、1年間以上加入するプランもあるようなので、もう少し安く済むかもしれません。
パケット料金は日本よりも安いのではないかと思います。
プリペイドが使えるため旅行者でもモデムさえ用意できればネットを使えるところが魅力です。

2008年1月28日月曜日

Hutchison 3G UKでパケット


一応イギリスでも3Gと呼ばれるWCDMA方式を中心として運用しているオペレータが存在しています。その名も「3」(Three)といいます。数字だとわかりにくいのでここでは企業の名前のHutchison 3G UKと書きました。
3の評判は総じて二流のオペレータと言われているようですが、他のキャリアにない利点があります。
今回は主にプリペイドの場合について書きます。
安い通話料:
国内なら他社を含む携帯や固定電話向けの通話料が1分12ペンスと大変安いこと。
広いカバレッジ:
3では、3Gのカバレッジ外ではOrangeもしくはO2の2G(GSM/GPRS)の基地に接続されます。そのため音声通話ができるエリアは意外と広いです。
安いパケットプラン:
5ポンドで一ヶ月間、携帯からのデータが使い放題(とは言え1GまでOKだと思う)。但しパソコンに接続した場合のデータ通信は禁止。なので携帯メールや地図アプリが使えて大変便利。
安いパソコンデータプラン:
15ポンドで3ギガまでパソコンを繋いでブロードバンド利用が可能。25ポンドで7ギガまでブロードバンド利用が可能。
さて、よい事ばかり書きましたが、気になる点もあります。
GSM専用のハンドセットでは使えない
3Gをサポートしていない携帯電話、例えばGSMのみしかサポートしていない携帯に3のSIMカードを入れてもカードが認識されません。GSMとUMTS(WCDMA)のデュアルモードならばOKです。古いハンドセットを再利用しようとしている人は注意が必要です。(これはSIMロックとは別な問題です。)
キャッシュマシーンでトップアップできない
他のキャリアは可能なのになぜか3だけキャッシュマシーンからトップアップができません。そのためコンビニのレジでトップアップバウチャーを購入しています。
データで使えるポートが制限されている
パソコンをつないだ場合のプランはわかりませんが、携帯から使うパケットプランの場合、明らかに使えるポートが限られているようです。そのため携帯にアプリを入れても、サーバーにつながらなかったり一部のアプリはネット機能が動作しません。例えば携帯上のRealPlayerを使ったストリーミングはできませんでしたしSIPも不可能でした。(例外かもしれませんがSkypeは動作しました。またなぜかストリームテレビサービスを1日だけ申し込んだ後はRealPlayerを使ったストリーミングが出来るようになりました。結果としてYouTubeが見れるようになったんです。そのうち塞がれるかもしれませんが。)
基本的には、ウェブ関係、メール関係のポートのみ(SSL等含む)が有効なようです。
それでも日本の携帯事情に比べて端末から好きなアプリが実行できるため自由度があり、お徳だと思います。

2008年1月16日水曜日

イギリスのチェーンメール


今から8年近く前に出回ったチェーンメールです。
意訳すると
携帯電話に携帯事業者から、「チェックをするので#90若しくは09#と押してから回線を切ってください」という電話がかかってくる。
指示通りにするとあなたの携帯電話に入っているSIMカードにアクセスされ、相手が勝手に電話を掛ける事が出来る。そしてあなたがその通話料金を払わなければならない。のでみんなに教えてあげてください。

という感じ。詳しくは下の原文を見てください。
ちなみに通常の携帯電話で通話着信中に#90や09#を押しても何も起こりません。つまりウソです。
但し興味深い事は、#90を以下の条件で行なうと相手がタダで好きな場所に電話をかけることが出来る場合があります。その条件とは、
1.小規模な事務所などで、代表番号から古い交換機を通して内線電話に繋がっている。
2.その交換機では、#が保留に割り当てられており、9で外線に繋げるように設定されている。
3.そして架かってきた電話を外線に転送する事が許可されている場合。
つまり架かってきた電話に対して、#90を押すと、
#で電話が保留され、
9で外線が選択され、
0で市外局番の最初の0が押される事になる。
そして相手がその先に続く番号を押せば無料で好きなところに電話がかけられると言う事です。
実際80年代にはこのような交換機がイギリスには存在していたようです。但し通常は#にて保留ではなく当時の電話には「R」というキーが別に存在していて、私が80年代後半に勤めていた会社のオフィスではRで保留していた事が多かったと記憶しています。但し#で保留する交換機がある事も聞いた事があります。
現在のセキュリティからは考えられないおおらかさがありました。

以下がメールの原文
"If you get a phone call on your mobile from a Cellnet, One 2 One or Vodafone engineer, telling you that they are doing a check on your phone and that you have to: press #90 or 09# END THE CALL IMMEDIATELY!!
There is a fraud company on the go who have devised a system that once you have pressed #90 or 09#, they can access your SIM Card and make calls from it at your expense. Tell as many people as you know that have mobile phones to put this to an end."
Thanks
Robin Vincent
Police Constable 2050@surrey.police.uk

2008年1月12日土曜日

Skype携帯電話の注意点


イギリスでは既にスカイプが搭載された携帯電話が発売されています。
こちらに製品の説明が書いてあります。
新しく携帯電話を買い換えたいので探している最中に目に留まりました。
Hutchison 3G(ハチソン3G)というオペレータがサービスと販売をしています。一般には「3(スリー)」というブランドをもつオペレータです。
触手が動いたのですが、ネットで良く調べてみると、
1.ノキア製のような顔をしていますが、ノキア製ではありません。
実際はAmoiという中国の会社のWP-S1という製品です。
2.Skypeで無料通話が出来るのは本当ですが、Skype宛にしか通話できません。
スカイプ宛てにしかかけられないと言う事は、SkypeOutというSkypeから一般電話に電話をかけられるサービスを利用できないと言う事です。つまりSkypeを使った安い国際電話は使えません。
3.10ポンド払うたびに30日間だけSkypeが使えます。
Skypeを使う場合は毎月10ポンド以上チャージしなければなりません。10ポンドは通常の通話などに使う事になります。
4.機器やシステムの制限
GSMの1900MHzに対応していないので、アメリカではローミングできないため使えません。
SIMロックされています。仮に解除できた場合でも3以外でSkypeを使う際には、その分の回線使用料が発生すると思われます。
ちょっと1番と2番がネックになっているので、今のところ手に入れていません。
でも3はデータプランが比較的安いのです。またこの携帯は49.99ポンドで売られているので安い携帯電話として魅力的です。

2008年1月10日木曜日

PSPのインターネットラジオに失望


PSPのファームウェアがアップデートされて、インターネットラジオが使えるようになりました。
海外にいる身としては、日本のラジオはテレビ同様「日本の情報取得」に最適なので、思いさっそくアップデートしてPSPのインターネットラジオを試してみました。
感想:
想像していたインターネットラジオのプレーヤーとは大きく異なり、「おまけ程度の機能」にがっかり。
単にインターネットラジオのフラッシュが既存のブラウザ上にて動作するだけのようです。(ただ単にフラッシュのファイルを配布して、メニューに追加しただけ?)
PSPは発売以来ゲーム以外にもさまざまな機能をファームウェアのアップグレードによって追加してきたので、個人的には毎回期待しているのですが、今回のインターネットラジオはイマイチの出来だと思います。
このインターネットラジオ、操作はあらかじめ設定されたジャンルが書いてあるメニューを選択するだけ。どの局につながるのかは、つながるまでわからない。なので気に入らない事だらけ。
気に入らない事:
* お気に入り局の登録ができない。よって前回聞いたお気に入りのウェブラジオを探すのが面倒。
* ラジオ局のリストがでない。(チューニング中のラジオ局名のみ表示)
* 設定されたジャンル内のウェブラジオ局以外の局は自分で設定する事が出来ない。(よって日本のラジオ局が既にやっているストリーミング等を聞く事が出来ない。)
* スリープ機能が無い。聞きながら寝たら翌朝ポッドキャストの予約ダウンロードが出来ていなかった。
これらの気に入らない点について書いてあるウェブページが少ないと思うのですが、実際に試してみた人って少ないのか、若しくは元々期待していないのでスルーなのか?
まあ著作権的にはどうなのかわかりませんが、お店のBGMに使うには最適な機能かも知れませんね。
その他:
新型PSPではワンセグ対応になるようですが、外部機器を接続する必要がある事と、私のは旧型である事、またイギリスでワンセグは関係ないのでレビューできずにスルーです。(イギリスでは日本のワンセグ相当であるDVB-Hは未だにサービスされていませんし) 
あしからず。

PSPでSIPフォンにひと言


どうも、PSPでFurikupというSIPフォンのアプリを走らせる事が出来るようです。
このソフトを開発したNoobzでは、SIPGateにて接続が可能と言っているようです。
私はSIPGateのアカウントを持っているのですが、このソフトをPSPで実行するためには、CFW(カスタムファームウェア)が必要なため、私は実際に試していません
但し興味深いので、一応ダウンロードして使い方等をみてみました。以下はSIPの経験からのコメントです。
使い方を読むと大変ベーシックな電話機能のソフトのようです。
ですがハッキリ言って、これで友達に電話をかけたり待ち受けをする人はいないと思います。
そもそもWiFiを自宅で使う意味はあるのか?(無いヨネ)
では自宅以外で使う機会はあるのか?
その場合ウェブ経由の承認なしで街角でWiFiを使うのか?
F1000G WiFi SIPフォンの使い勝手で記した事と同じ課題が残る)
CFWで動作するソフトには興味だけではなく「実用的な遊び」が出来るものも多くあるようですが、実用性としては今回のSIPフォンはあまり期待できそうにありません。
例えばWEPキーがかかっていない公衆WiFiのアクセスポイント(AP)に接続し(通常この時点でAPの承認用ウェブページに接続される。しかしその先に繋がる外部のインターネットにはユーザーIDとパスワードの承認を通らなければ繋がらない事が多い)、まるでSkypeがファイヤーウォールをすり抜けるように外部のインターネットに繋がるような仕組みがあれば屋外の利用に関しても実用的になると思うのですが、仮にこれが出来てしまった場合は犯罪になると思います。(ネットワークのタダ乗り)
さて、もうすぐ新型PSP向けにSkypeをサポートしたファームウェアがリリースされるようですが、空港やホテルなど外出先のWiFiスポットにどのようにして待ち受け状態にいれるのか興味があります。
(多分SonyのMyloと同じような機能ではないかと想像しますが、残念ながら私はMyloを持っていません。Myloはキーボードがついていますが、PSPでWiFi登録の際にいちいちユーザー名やパスワードを入力する気にはなれませんね。)
「PSPにIP電話機能搭載」の話しは以前から出ていた話なので、今頃になってリリースされる理由がわかりません。
やはりPSPのゲームソフトを販売してそのライセンスにて利益をだすというビジネスモデルである限り、FWアップデートによる、これらのおまけソフトウェアはカタログに記述できる項目を増やす目的(Sony側?)、若しくは他社とコラボすることによりネームバリューを上げる事(Skype側?)がFWアップデートの目的なのでしょうか。