2008年12月28日日曜日

短波ラジオの出番がない


今年はあまり趣味に時間がさけなかったため年末久々に短波ラジオのスイッチを入れてみました。
Radio Japanが停止していた:
以前出張先ではソニーのICF-SW100というラジオを持っていってNHKラジオジャパンを聴いていました。
本日久々に聴いてみようと思ったのですが、ヨーロッパ向け放送は、既になくなっていることに気が付きました。(2007年10月1日に停止したようです) やはり時代の流れですね。
BBCワールドヨーロッパ向けも停止:
代わりにBBCワールドサービスを聴こうと思ったら、こちらも2007年3月にヨーロッパ向けサービスが終了していました。BBCワールドサービスを聴くためには、地デジ音声又はネットで聴くことになります。
長波198kHzのワールドサービスもイギリス国内向けBBC4になってしまいました。
GFA22も停止していたが:
このICF-SW100は小さいながらSSBの受信も可能なので、パソコンと組み合わせてRTTYやFAXの受信も出来ます。真面目にやったことはありませんが、出張先の国の気象情報を受信してみることもできます。
これも気がついたのですが、イギリスのBlacknellにあった気象FAX局(コールサインGFA22)も停止になっていました。代わりにNorthwoodのRAF(コールサインGYA)が気象情報の発信を同じ周波数(4.610MHzその他)で引き継いだようです。
DDK2は聴こえる:
ドイツのRTTY局であるDDK2は相変わらず元気に波を出していて、私のいるロンドン近郊では一日中いずれかの周波数で受信する事が出来ます。
ということで時代は短波からネットやデジタル放送へと確実にシフトしています。今の短波ラジオが壊れたらその次をを買う理由がなくなってしまいそうです。
私の妄想では、近い将来に船で旅行に出かける予定で、旅行中は気象FAXとRTTYを常に受信しNHKのラジオJapanで日本の情報を受信しつつゆっくり過ごすつもりで居ました。実現は難しそうです。

2008年10月10日金曜日

ブラックベリー ボルドの印象


最近BlackberryのBoldを手に入れました。会社が用意してくれたのですが今のところ職場のBESでアクティベートせずにネットワークオペレータVodafone UKのBISをつかっています。
この機種は日本語の表示が過去のモデルに比べてうまく出来るようです。但しWAPを使った場合は一部の日本語ページが文字化けします。これは私のオペレータのWAPゲートウェイが原因のようです。(その後BESを使って見たところ日本語文字が正しく表示される事を確認しました。)
手にしてみると現在日本で流通しているモデルは、ちょっとやぼったいデザインに見えます。
ボルドの感想ですが
画面がとても綺麗:
日本の高価格帯の携帯と同じような綺麗さです。写真も綺麗に表示されます。タッチスクリーンではないため汚れないです。
これは電話ではない?:
電話として使うにはちょっと大きすぎると思います。これは打てるメール端末ですね。
3GとHSDPA対応:
これで日本に出かける際にも持って行けます。世界中ほぼ何処でもメールがつかえます。
他のBlackberryと同様にマルチメディアプレーヤーがついていて、ヘッドフォンジャックも一般のヘッドフォン用なのが良いところです。
早速8ギガのマイクロSDカードを注文して音楽プレーヤーとしても使う予定です。

2008年10月9日木曜日

RDS TMCによる交通情報


ヨーロッパにもカーナビの画面に現在の交通情報を表示するためのシステムがあります。
これはRDSと呼ばれるFM文字放送の技術をつかったものでRDS-TMCと呼ばれています。
私の運転する車のカーナビにもついているのですが、イギリスに限って言うと、
1.情報が遅い(リアルタイムと言い難い)
2.間違えが多い(そもそも間違っている)
という事がネックで、あまりあてにはしていません。
私は毎日高速道路をつかって通勤しており全行程で片道おおよそ1時間強かかります。
そのためリアルタイムの渋滞情報が必須なのですが、よっぽど酷い情報が出ない限り迂回路を使いません。
1の情報が遅い件ですが、おおよそ15分ほどのラグタイムがあると思います。自分が実際に渋滞の列にならんでからしばらくして画面上に情報が出ることがしばしばあります。
2の間違えが多い件についても、通行止めの表示が出ているにもかかわらず、通行止めになっていた気配さえないこともしばしばあり、本日は、大雨注意のアイコンが出たにもかかわらず雨さえ降っていませんでした。
私が感じている事として、イギリスの高速道路の電光掲示板や電光式の速度制限表示はおおむねリアルタイムに動作していて、実際の状況を反映しているように見えるのですが、同じ情報がRDS-TMCにリアルタイムで共有されていない気がします。
イギリスでRDS-TMC付きのナビ購入を考えている人がいたら、今のところあまり価値がないと思います。
まあ見ていておもしろいとは思うのですがあまり真剣に運用していないと思います。
ちなみにイギリスでの文字情報はClassic FMという放送局の電波を使っています。

2008年5月23日金曜日

Blackberry Curveの感想


以前にも少し書きましたが、仕事の関係でBlackBerryを持たされています。
今までに3機種ほど使ってみたのですが、中でもお気に入りはCurveというモデルです。日本語の入力が出来ない事(日本語表示のみ対応)や、また日本にて使えない(3G未対応)という弱点もあるのですが、英語圏の会社に勤務をしているので業務の目的で言えば最強です。メール端末としてだけではなくスケジュール管理などもOKです。
小さく薄い手ごろなサイズ:
ベルトに専用のケースを使って携帯しているのですが邪魔になりません。この専用ケースに本体を入れると自動的にキーがロックされます。またケースに入っている間のみ有効なプロファイルを設定できるため、身に着けているときはバイブのみにするなど、状況に応じた設定が可能です。
胸のポケットにもフィットしますが、ストラップをつける穴がないのでポケットに入れて使うものではないようです。
待ち受け時間が長い:
頻繁に使用しているにもかかわらず、意外と電池がもつので満足しています。
文字入力がしやすい:
キーボードが小さいにもかかわらず、NokiaのE61などに比べてタッチもしっかりしておりキーが押しやすいです。また隣のキーの押し間違えも発生しにくくなっています。
GmailをPushメールで使える:
会社側の設定によるのだと思うのですが私の会社で使っているBBでは、個人のアカウントをBBに直接設定できます。なので個人のメールを会社に転送せずともBBにて個人アカウントのメールを読むことができます。おまけにGmailのアカウントの場合は、Pushメールとして機能させることができます。よってリアルタイムでメールが届くので大変便利です。(yahoo.comでもOKと聞いたが未確認)
細かい気配り:
受信したメールをサブフォルダに入れる際にもタイトルなどからキーワードから最適と思われるフォルダをあらかじめ予想してくれるようです。そのほかにもかゆいところに手が届く工夫が入っています。また機種を交換する際にも以前のデータの移行が自分でスムーズに行えます。なのでデバイスの切り替えも簡単です。BlackBerryは概してそのような気配りが見受けられます。但し使い勝手が他の携帯と異なるため最初は戸惑いました。
Bluetooth:
最近の携帯には一部Bluetoothがついていて、私の場合は車に乗ると自動的にハンズフリーに接続されるように設定しています。BBの場合、バッテリーや信号の強さも車のディスプレーに表示されます。(E61は不可) 多分最新の機種ではできるのかもしれませんが、BBのBluetoothは大変重宝しています。
上記のようなよい点があるのですが、このようなデバイスを日本で使おうとした場合、運用上でいくつかの課題があると思います。
費用:
私は会社もちなのですが、月に4千円弱のサービス料がかかっているようです。またパケット代は別途請求されるので結構な月額使用量が発生しているのではないでしょうか。
通信方式:
私が気に入っているCurveは日本で使われているWCDMA方式に対応していません。なので古めかしいデバイスを借りて使うか、もしくはE61にBlackBerryクライアントをインストールして使うことになりそうです。 (最近発表されたBoldというモデルが発売されたらそれに乗り換えるつもりです。日本語入力もできそうですし。でも少々大きいようですが。)
日本語のWebページ:
うまく日本語をデコードできないようです。E61はほぼOKです。なのでOperaをインストールして使っています。また私のモデルでは日本語入力ができないのも残念です。(まあCurveは日本向けのモデルではないので当然かもしれません)
複数の電話番号:
私は会社のBBとは別に個人の携帯番号をもっています。元々電話をかけることは少ないため、発信の際は会社のBBを使っています。そのため個人の番号にかかってきた番号を常にBBに転送しています。(私のキャリアは着信の転送が無料なんです)これによりほとんどの場合、BBを1台だけ携帯しています。
でも出かけたときなどに、携帯で長時間Webブラウズしたり、大きなファイルをダウンロードする事が予想される場合に会社のBBは使えないので、2台目の携帯に個人のSIMを入れて使っています。(月5ポンドで2ギガのプランです。 個人のHatchson 3Gを入れたノキアではポッドキャストのダウンロードなどに使用しています。)
ちなみにイギリスのHatchison3Gはパケットプランがお得なのですが、なぜかBlackberryのサービスを行っていません。 残念。

日本ではPushメールが当たり前ですが仕事に使えるセキュアーなPushメール型の携帯端末やサービスがありません。その点において、24時間何処でもメールベースの仕事がこなせるBlackberryは大変便利です。まさに小学生が携帯電話を家でイジクりまくっているのと同じように、仕事が趣味の大人が家でメール対応をしているようなものです。 私の会社はいわゆる外資系のIT企業なのですが時差の関係で本社からのメールが深夜にかけて飛び交います。相手はすぐにリプライが来る事を前提としてメールを送ってくるため家でも仕事になります。
副作用(効果)として、
飛行機に乗っているとき意外はいつでもメールベースの仕事をするようになってしまいました。
朝の出社一番時にメールがイントレイにたまっていないので精神衛生上楽になりました。
そして持ち始めるとBlackberryなしで仕事をすることが考えられなくなります。
よって手放すことが難しくなります。
そうです、本気で仕事のメールをPushメールで使用しているのです。遊びの約束をしているのではありません。これは日本の携帯メールやSMSではできないと思います。
なぜこちらではBBが流行っているのかについては、別途考察してみたいと思います。

2008年3月24日月曜日

EmozeをUKの3Gで試してみた


シンビアンS60のプラットフォームでPushメールを使いたいと思いたち、ネットを検索してみるとEmozeというアプリがあるのを見つけました。 おまけにGoogle Mailに対応しているということなので、新たにExchange Serverのサービスに加入せずともすぐに利用できるようです。
なので、Nokiaの6630にインストールしてテストしてみました。
以下の状況でテストしました。
1.端末はNokia6630の日本語版
2.ネットワークはパケットプランが安い3(Hutchison 3 UK)
3.EmozeではGmail利用を選択
私の試験した範囲での結果は思わしいものではありませんでした。
何が問題であるかというと、「パケット呼が張れなかった」という旨のメッセージがたまに出てきてしまい、毎回そのたびに、OKボタンを押さなければならなかったためです。押すまでの間、Pushとして機能していないようです。
Vodafone UKでも試してみたのですが、同じような問題が発生します。
頻度としては3時間程放置しておくと、いつの間にかメッセージがでている程度ですが、電源が入っている間は何時でもPushメールが安定して利用できるというレベルにまでは達していませんでした。
どうもNokia6630のスタックに問題があるような感じです。
結局は元々設定していたメールクライアントにて30分に1度、POP3へのアクセスで利用した方が便利であるという状況に戻ってしまいました。
Pushメールに関しては別な記事のNokia E61にExchangeServerの組み合わせが安定しています。

2008年3月22日土曜日

E61を使ったPushメール


せっかくNokiaのE61を持っているので、Pushメールを使ってみました。
Pushメールを使うためには、
1.) MicrosoftExchangeServerを用意しなければなりません。
個人で購入することや、サーバーを立てるのも面倒です。今回の場合、とりあえずは実験してみることが目的なので、以下のサービスに入りました。
http://codename.win1.jp/
ここで会員登録をする際にExchangeServerの利用にチェックをいれればOKです。
登録するとこのExchangeServerから新たなメールアドレスが発行されるので、既存のアカウントから転送をするなりしておきましょう。
2.) 携帯にMfE(Mail for Exchange)のソフトをインストールします。
Nokiaサイト内の以下のページでダウンロードすることが出来ます。
http://businesssoftware.nokia.com/mail_for_exchange_downloads.php
その後、各種設定を行いますが、それほど難しいことはないと思います。
感想:
i-modeでは当然に行われているPushメールですが、海外携帯にはSMS/MMS以外にPushしてくるものはありません。 通常のemailがリアルタイムに届けられるのは気持ちいいですね。
また電話帳やスケジュールを書き換えたり更新すると、サーバー側のデータもほぼリアルタイムに書き換わります。企業にて導入するには最適、かつ最強です。
問題は、私の使い方だとNOKIA E61のバッテリーが1日しか持ちません。Pushメールを使うとおおよそ待ち受け時間が今までPopのメールを使っていた際に比べて半分くらいになるような感じがします。
もっとも原因はPushメールだけではなく、IP電話の待ち受けにWiFiを使用していることが理由なのではないかと思うのですが、WiFiを業務用のIP電話として利用することもセールスポイントとしているわけで、不満が残ります。
私は別途仕事用として小型のBlackBerry 8120も使っており、そちらもWiFiをONにしているにもかかわらず2日ほどはつかえます。
現在のところ信頼性に問題はでていません。
そのうちMicrosoftExchangeServerとBlackberryの比較でもしてみようかしら。

2008年3月10日月曜日

Nokia E61でVoIP


NokiaのE61というスマートフォンがありますが、よく見てみるとIP電話のクライアント機能がついていました。
早速、SipGateというIP電話のプロバイダの設定を入力して試してみました。
これにより、自宅にてE61を使う場合に格安で日本などに電話をかける事が出来るハズです。
前提条件:
NokiaのE61を持っている事。
SipGateに加入している事。
自宅などにWiFiのアクセスポイントが設定されている事。
設定方法:
詳しい方法を書くよりは、以下の方法で各種の設定を見ることが出来ます。
まずSipGateのサイトにいってログイン後、サーチのキーワードに「E61」と入力します。
すると設定方法を図解したページが現れます。このページの写真にはあなたのアカウント情報やパスワードがあらかじめかかれています。よってパスワードも含めて図に書いてあるとおりに入力すれば設定が完了します。
設定方法に書いていないこと:
メニューの下の「ツール」→「設定」→「接続」→ 「SIP設定」→「登録」を「常にオン」に設定しておくと、WiFiが見つかった場合、自動的に登録を試みるようです。
別な事としてWiFiではなく3Gの電波(携帯のパケット)をつかってもSIPが使えるようです。(但し上りの音声が相手に届きにくい問題が発生します。また音声の遅れが大きいです。)この場合、パケットの量が増えるため注意が必要ですが、パケット定額の加入者が国際電話をかけるときのみなどに限って利用した場合は、安く済むのではないかと思います。
使ってみた感想:
これで一応、IP電話機能を使った発信と着信ができます。
問題点としては、登録時の信頼性が低いです。頻繁にレジストレーションに失敗しています。そのため家にいる限り必ずしもSipGateで接続できるという保証ができません。まあ仕事で使っているわけではないのですが、おまけ程度の機能かもしれません。 多分SIPGate側が原因だと思うのですが、これをオフィスで使った場合、この信頼性では問題だと思います。
注意点:
別なSIPプロバイダにて試験をしてみたいと思うのですが、SIPプロバイダによっては、発信の際に携帯の電話帳に登録されている番号をそのまま送出することが出来ません。例としては、国際電話の「+」の記号が通らない場合等があげられます。また+が付いていない通常の0から始まる番号が電話帳に登録されている場合、SIPプロバイダによっては必ず+若しくは国番号から入力を求められる場合があります。このような場合にも対応できません。
つまり、SIPサーバーの設定を選ぶようです。企業内のIP電話で使用する場合もこの点は注意すべきだと思います。