2009年12月25日金曜日

アメリカのミリタリー時計


なんとなくアメリカの軍用腕時計にも興味がわいてきました。
そのうち安いものを一本買おうと思っているのですが今のところMarathon社のNavigators MIL-PRF-46374G Type III Class1という物が気になっています。
Navigators
これはダイバーズウォッチみたいな格好をしていますが、実際は空軍むけのようです。さらに一般のサービス業務に携わる人も使われるようです。
回転ベゼルには「分」ではなく「時」が刻まれていますがこれは別な地域の時間を読み取るために便利なものです。 気になる値段ですが新品がおおよそ140ポンド程で取引されているようです。日本では4万円でヤフオクにて取引されていました。
さてこの時計を調べている間にいくつか気になることがあったので書いて見ます。
* 筺体はプラスティックです。
そのため軽いようですがあまり高級感はないようです。まあ硬質プラスチック様なんです。
* この時計は1つあたり42ドル以下(3900円程)で軍に納入されているものです。
納入書を見てみると一本当たり41.81ドルです。その程度の値段で儲けを出している製品です。決して質感や高級感を求めてはいけません。
* このモデルは1石です。
つまりクォーツとしてみた場合は精巧に作られているものではなく高級なエレメントは使われていません。
* つけて泳ぐことは勧めません。6気圧防水です。
ちなみに同じMIL-PRF-46374シリーズのスペックのモデルでルミノックス社から出ているモデルがあります。こちらは防水20気圧もあり、たぶんMarathon社よりもさらに丈夫なのかもしれません。しかしこれはミリタリーモデルであり正式に納入されているものではないようです。軍の部隊(Unit毎)で導入する事は否定しませんが、Luminox社製はアメリカ空軍の官品とは言えないと思います。ここは想像ですが軍全体として導入するためにはLuminox製はコスト的に合わないのではないかと思います。
このように見てみると軍用時計はそれほどヘビーデューティーではなく結構安物の時計のようです。
まあ軍用時計として正式採用されているものはメジャーなもので、アメリカはMarathon、イギリスはCWC、その他は不明ですが多くの国では今どき時計を官品として配っていないのではないかと思います。

2009年11月28日土曜日

G10を選んだ理由


さて、私がなぜG10を選んだかの理由を書きます。
私は腕時計のコレクションをしているわけではないのですが、動かない腕時計がたまって来ました。ちなみに私は腕時計を普段していません。
自動巻き:
どうもメンテナンスが必要でコストがかかります。私の場合は、めったに使わないものの既に15年ほど前に買ったスイス製クロノグラフ腕時計も本来であればメンテに出されていなければなりません。一日に5秒くらい進みます。
別に1945年物の同メーカー製の腕時計もあるのですが、こちらはメンテをしてもらったにもかかわらず一日に30秒ほど進んでしまうようです。
私にとって自動巻きは持つ楽しみはあるのですが、いかんせんコレクション時計になってしまい実用には耐えません。メンテのコストもかかります。よってこれ以上増やすのは得策ではないと思いました。自動巻きの利点はフォーマルな場所にはめていきたいときにいつでも使うことが出来ることです。つまり私にとっての自動巻き時計はそれなりの時計でなければならないということです。そう簡単に大枚をはたくことはできません。
クォーツ時計:
数本持っているのですが電池が交換されずにほおってあるものが何本もあります。80年代のクォーツは裏蓋を開けて自分で電池を交換することがたやすいのですが、それ以降のものは自分で傷をつけずに裏蓋をあけられないことが難点です。よって時計屋さんに持っていって電池を交換してもらうことになります。
さて今回カジュアル目的で買ったG10ですが、裏蓋に電池蓋がついています。コインなどでひねれば簡単に自分で電池の交換が出来ます。つまりランニングコストが極めて安くつきます。そのためあえて電池蓋のあるモデルを選びました。
このように自分で電池が交換できるクォーツのよいところは、仮に30年近く前のモデルでも自分で電池さえ入れなおせば実用になるところです。この先もボタン電池さえ手に入れば20年後でもしっかり実用に耐える動作をすると思います。
さてアクリル風防のG10は何年もつでしょうか?

イギリスのミリタリーウォッチのスペック


イギリス軍用腕時計の仕様書を探してみたら見つかりました。
リンク先は、イギリスのMoD、つまりイギリス防衛省です。
http://www.dstan.mod.uk/data/66/004/04000400.pdf
これは「電池式ジェネラルサービス向け腕時計」、つまりクォーツ式G10の仕様書のようです。
電池蓋の装着や裏蓋の刻印のサイズも指定されています。
CWCは風防がアクリルでこれはG10の要求だということですが、仕様書に書いてあるわけではないようですし、実際に他社ではミネラルガラスのG10を軍に納めていた実績があるので、軽さや丈夫さの要求を満たす目的でCWCが独自にアクリルを選択しているのかもしれません。
私がCWCから購入したG10ですが、予想したとおり裏蓋の刻印が官給品と異なります。具体的には、品番は同じですがCから始まり数字4桁のシリアル番号形態で年号がありません。さらにWaterResistant5ATMと書いてあります。私の場合は同じスペックのものが欲しかったので構わないのですが本当のマニアは満足できないかもしれません。

2009年11月22日日曜日

UKミリタリーウォッチ


今回はイギリスの軍用腕時計についてです。
年末の海外リゾート旅行に使える手ごろな腕時計がほしくなりました。条件としては、
防水: プールに入ったり、海にも行くので100m防水が望ましいです。
ユニーク: あまりにも周りの人が持っていないものの方がよいと思いました。またスウォッチなどは避けました。
盗難にあわない: 要は安い時計のことです。オイスター王冠時計のようなものや、GMT時計は海外ではめていると狙われたり部屋から盗まれる可能性があります。地味で安い時計がよいです。
薄くて丈夫: カシオのシリーズのデジタル時計を持っているのですが、ちょっとゴッツイですしそこまで丈夫である必要もありません。薄さは10mmほどがよさそうだと思いました。
他には、はっきりと見やすいアナログのクォーツがよいと思いました。必ずしも毎日はめるわけでもないためです。
Lorus Military Style
結果、低価格のLORUSミリタリータイプの腕時計を買いました。でも本物のミリタリー時計ではありません。あくまでもミリタリータイプの時計です。
このLORUSというブランドは、SEIKOの海外向け低価格ブランドでエレメントは日本製です。イギリスでは街角の時計屋さんにて見つけることが出来ます。今回購入したモデルは造りもしっかりしていて100m防水です。他にもチタンケースのミリタリーモデルやクロノモデルも販売されています。
さらに2本目としてCWCのG10も買いました。
CWC G10

実は今回の時計を選択している最中にイギリス軍向けの時計を調べてみたのですが、イギリスではいくつかの販売者がミリタリースタイルの時計を販売しているようです。今回はなかでも気になったG10と呼ばれる腕時計のモデルをいくつか記述します。G10は安価で一番基本的な時計で兵隊たちが使うものと思われます。一般に日常生活防水レベルの50m防水です。
CWC:
Cabot Watch Companyというブランドがあり、ここは現役で陸軍にはG10、海軍にはダイバー、空軍にはGS2000を現役で納入しているようです。また一般にも新品を販売してます。全てスイス製だそうです。
G10については、風防がアクリル製なのが欠点だと思うのですが、CWC曰く、G10の要求仕様だそうです。またGS2000の裏にCが書いてあることについて、一般向けを意味するCivirianのCであるとの噂が流れていますが、CWCによれば実際はCarbotのCだと言うことです。戦場に持っていくものとまったく同じかどうかで言えば、裏蓋の刻印は異なると思います。他は同じと信じたいところです。実際には新品デッドストックも売られていますが1990年以前のもののようです。そのためいくら本物とは言えトリチウムが発光するかは疑問ですし精度もあまり期待できないかもしれません。
Pulsar:
ここも過去にG10を生産していて、2001年頃は軍に正式採用されたそうです。PulserのG10は風防がアクリルではなくミネラルガラスのものを納入していたそうです。現在新品のG10は手に入らず放出品のみ手に入れることが出来るようです。そのため8年もので傷が多いです。Pulsarは実はSEIKOの低価格ブランドで日本製のクォーツエレメントです。現在もPulsarブランドの一般向け腕時計はイギリスで販売されています。
MWC:
Military Watch Companyというブランドがあり、ここもG10モデルを作っていますが今のところイギリスの軍には納入実績はないようです。かわりにG10をカスタマイズしたものなどを官庁や警察部隊、退役軍人に納入しているようです。一般向け小売もしています。そういう意味ではミリタリータイプの時計を販売している会社ですが、選択肢が多くなっています。エレメントがRonda製で販売価格も安く、ミネラルガラスのものやつや消しなどいろいろな種類が選べます。またメーカー名が文字盤に書かれていない物もあります。このメーカーのG10モデルは30m防水モデルと50m防水があります。バッテリーハッチをなくして薄く安くしたものなどユニークです。
ネットでサーチすると一番たくさん出てくるのがこのメーカだと思います。値段と実用性ではここのG10が一番かもしれません。結構評判がよいようです。
まあ上記が安くてイギリス軍の採用しているもの(G10)、もしくはそれに類するもの(G10のバリエーション)を販売しているところです。
G10っぽいものでは他にもSEIKOやSWISSMILITARYやTIMEXもミリタリーウォッチを出しています。この中のSEIKOは、過去にイギリス空軍に納入されていた時期があったようです。それ以外はいずれも軍採用のものではなくミリタリーファッション時計のようです。
さて最初に書いた私のLorusはPulser G10の親戚にあたるかもしれません。
ちなみにG10とLorusの違いは、
G10にはバッテリー交換用のハッチが裏蓋についており自分で新しいSR920SW(SR69)ボタン電池と交換できます。Lorusは時計屋さんで電池交換をしてもらう予定です。
G10ではベルトを留めるピンは外れないようになっています。そのため2ピースのベルトへの交換は出来ません。Lorusはピンが外れるようになっています。
G10はトリチウムという発光物質が使われていますがLorusは蓄光するタイプです。かつ文字盤全体が光ります。
G10には日付表示がありませんが、Lorusには日付窓がついています。
G10の風防はアクリルですがLorusは強化ミネラルガラスです。
さてあなたはどちらが好みですか?
腕時計は時を告げる目的だけではなく持つ喜びや物によりステータスにもなりますが今回私は二等兵の実用腕時計から選択しました。

2009年9月11日金曜日

eneloop mobile booster


以前、「USB電源お出かけ用」という記事を書きました。そこで紹介させてもらったのはPowerBank slimというリチウムポリマー充電池でした。記事を書いてから2年が経ちましたが、私のPower Bank Slimは充電されなくなってしまいました。大変重宝しましたが回数としてはあまり使っていないので、もったいなかったです。
ひょっとしたら2年で使えなくなるなんてすごい弱点ではないかしらと思っています。
さて同じものを買うのもイヤなので、今度はeneloop mobile booster(エネループモバイルブースター)KBC-L3S
を買いました。電池の容量は3.7Vで2500mAhであるためPower Bank Slimより2割ほど大きくなっていますがサイズは小さめです。
他に比較してみるとエネループはPower Bank Slimに比べて2つほど弱点がありました。
eneloop mobile boosterは5VのUSB出力が500mAまでに制限されているようでi-Phoneが電池切れになったとき、なかなか充電が出来ませんでした。また本体があったかくなりました。
またeneloop mobile boosterは充電しながら同時に出力が出来ないようです。対してPower Bank Slimでは問題ありませんでした。
今のところそれほど頻繁に使用していないのですがエネループには自然放電の少なさに期待しています。

2009年3月12日木曜日

Blackberry用 アプリJournal Barの感想 (その1)


実は私は一時期、携帯用のアプリなどのソフト開発にたずさわっていたことがあるのですが、それほどプロフェッショナルでもありません。
今回は、ブラックベリーに私が気になったソフトを入れて使ってみた感想を書いてみます。今回はJournal Barというソフトで触ったのは半日程度です。
Journal Bar
このソフトを入れると、例えば
a.) 5つの都市の天気と時刻の表示
b.) さまざまなニュースとRSSフィード
c.) スポーツニュース
d.) 映画のスケジュールやレビュー
e.) 為替レートと世界中の株価
f.) Webへのリンク
g.) 飛行機のタイムテーブルとホテルの予約。
等の情報が自動的に得られるそうです。詳細は本家のページを見てください。
どうも世界中を飛び回るビジネスエグゼクティブに向けて作られたようなニオイがします。
実際に入れてみましたが、看板に偽りはなさそうです。確かに情報にはアクセスできるようです。(たとえ一部は役立たずの情報でも.…)
しかし、ハッキリいってこれらの情報を得るために、初回に40ドルを払い、毎年20ドルの情報料を支払う気に私はなりません。
理由は、このソフト、
未だにベータのようで信頼性が低くけっこうな数のバグが見受けられます。
一度起動すると、バックグラウンドで動作し続け、終了することが出来ません。ローミングで無駄なデータを使いたくありません。さらに、なぜか2重起動していて困ります。
アメリカ以外で役に立たない情報があります。またバグなのか更新されない情報もあります。
上に記した殆どの情報は、iPhoneにあらかじめ入っているソフトや無料アプリで取得できます。つまりその程度の情報です。
一つだけ便利だと思ったのは、飛行機の発着状況を調べることが出来ることです。
ちなみに、この便利な機能はFlightstatsという会社と提携しているようで、個人で利用するならばこのソフトを使わずとも、携帯ブラウザから直接mobile.flightstats.comにアクセスすることにより同じ情報が得られます。 よってこのアドレスをブラウザにブックマークする事でヒースロー空港などの飛行機発着情報を見ることができます。
ちなみにホテル予約をしようとサーチしても、イギリスの情報は出てきません。世界を飛び回る人にとっては不十分だし、普通はオフィスで誰かが宿を取ってくれるのではないでしょうか。(バッグパッカーならば次の日に宿泊する宿情報を欲しているかもしれませんが、果たしてその手の安い宿の情報が出てくるのかは疑問です。)
私にとって、その他の情報や機能はブラウザのショートカットで置き換えられる程度でしかない見事なソフトでした。
このソフトは、お勧めしません。
★☆☆☆☆ 一つ星です。

2009年2月26日木曜日

Blackberry機種比較


最近ブラックベリーBoldの記事が多いですが、実は今現在私はBoldを使っていません。今年に入ってから発売されたCurve8900という機種を使っています。ここで私が使っていた機種の簡単なおさらいをして見ます。(日本ではボルドしか選択肢がないですが、参考まで。)
Curve 8900:
現在のメイン機種。Boldの弟分という感じだがさらに小型軽量でありながらLCDの解像度はBoldと同じ、カメラはBold以上の3.2Mpicsオートフォーカス。よって機能はBoldとほぼ同じかそれ以上のマルチメディア機である。本体が小さくなった分、キーピッチが狭いが、各キーが離れて配置されているためBoldよりタイプしやすいと感じるときもあり。なぜか日本語にも対応している。私にとっての大きな欠点はWCDMAに対応していないため日本国内にて使えない事。
Bold 9000:
GSMとWCDMAに対応しているので日本でも使える。またマルチメディア対応を意識している機種である。日本語に対応しているので大変便利。ちょっと大きめなので現在のサブ機。
Curve 8310:
日本語は表示のみで入力には対応していないが、上記の2機種が日本語対応されるまでの間のメイン機種。サイズは小さいがキーパッドが一番押しやすかった。カメラや動画再生には対応しているもののそれぞれのスペックは高くないためマルチメディア志向ではないと思う。ビジネス用途でかつ日本語入力が不要ならこれがお勧め。
Pearl 8120:
小型で普通の携帯電話の形をしている。日本語表示のみで入力には対応していないが、英文の入力はQWERTYキーには及ばないが辞書が大変賢いため意外とスムーズに行える。通常の携帯電話にBlackberry機能がほしい人向け。マイクロSDでメモリーを拡張するとその大きさから意外と音楽プレーヤーとしても使えます。休暇中に持ち歩くのに便利。
現在会社のスペア機としてStormをオーダー中。日本語に対応していないようなので普段使いにはならないと思いますが、Blackberryがどのようなテイストのタッチスクリーンを出しているのか体験してみたいと思います。