2010年6月29日火曜日

イギリスでインターネット WiFiで3Gネットワークを使う MiFi E5830


過去に何度か取り上げている話題ですが、日本からイギリスに短期もしくは中期の滞在で来た場合、如何に安くインターネットに繋ぐかが課題になります。
先日私はMiFiと呼ばれるポケットサイズのWiFiを買ったのですがこれが意外と便利で、車の中からでもネットへのアクセスが可能になりました。
Mifi_e5830
(写真はサイズ比較のためにCDロムの上にMiFiを置いてみました。厚さはおおよそ13ミリ程です)
商品の型番はHuawei E5830というモノですが、ThreeのMiFiモバイルWiFiという商品名で売られています。
これは簡単に言うとWiFiの無線LANと3G携帯の電波の間でデータを変換してくれるもので、モバイルWiFi、略してMiFiと呼ばれています。
使い方は簡単で本体側への設定は不要です。予め充電しておいた本体の電源をONにしてWiFiとネットワークのスイッチもONにするだけです。
次にパソコンやiTouchなどでそこから出ているWiFiネットワークを探して接続すれば、インターネットに繋がります。
ウェブのブラウズやメールには最適です。
価格は本体と初回に繋いだ日から30日間有効な1GByteのデータ利用分が入ったSIMが付いていて59ポンド(約8400円)でした。
またデータ利用は10ポンドで1ギガを購入の日から30日間、15ポンドなら3ギガを30日間などと言うように後から追加が出来ます。
動画サイトを見なければ毎月15ポンドで十分なネット環境がそろいます。
ネットワークは3 (Three)と呼ばれるもので田舎に行かなければある程度カバーされています。
これをイギリスで使えばiPadのWiFi機種で3G ネットワークを使ったインターネットの利用が出来る事になります。
良い点は、小さいのでかばんの中などに入れておいて使えること。またPCに囚われずPSPやDS等WiFiが使えるものにて同時に5台まで共用できることです。値段も手ごろだと思います。プリペイドなので予め購入したデータ分を使い切ったら足せばよいため、後から法外な料金を請求されることがありません。
USBでパソコンに繋ぐモノと比較して、3G電波が受信しやすい窓際に本体を置いて使えるので有利。
弱点は、連続使用の場合、電池がおおよそ4時間程しかもたないこと。屋内で使う時は付属のUSB型アダプタ電源を繋いでおくと良い。
USB経由で充電が出来るのですが本体の電源がONの場合はUSBからの電気は通信に使われ充電がされないこと。つまり充電をするためにはUSBを繋いだままで本体をOFFにしておかなければなりません。
似たようなインターネットへのアクセス方法を以前の記事で書きましたが、現在はスターターパック(1ギガバイト分30日間のパケット料金込み)が19ポンドで販売されているので、パソコンのみで使う場合はそちらの方法もお得だと思います。
以下は少し専門的な話ですが:
買ったものはSIMロックされていますがこの機種E5830はSIMアンロックができます。違法かどうかはわかりませんがアンロックすると付属のアクセスポイント設定ソフトにて日本や他社のネットワークに設定したうえで、その国のSIMカードが使えます。ちなみにこの手のモノは日本でも売り出してきておりおおよそ2万円で販売されているようです。でも適切なデータプランに入っていないと高額なパケット請求書が届きそうです。

2010年6月5日土曜日

アメリカのミリタリーウォッチTraser P6500 Type6


以前のページでMarathon社のNavigators MIL-PRF-46374G Type III Class1について書きましたが、最近気が変わってTraserのP 6500 Type 6という時計を購入しました。こちらもMIL-W-46374FというMILスペックに対応しているそうですが、実際に軍隊に官品として納入されてはいないようです。
P65001_2
このP6500は実際に納入されていたstocker yale社のP650というモデルのレプリカでP650と同じ工場で作られているようです。 ちなみに実際に納入されていたというP650には日付窓がついていませんし、細部が若干異なっています。
このP6500を選んだ理由はMarathon社のNavigatorsに比べてコンパクトでスタイリッシュだと思ったからです。
また暗闇では、トリチウム管が光るので時刻を読み取ることが出来ます。これがこの時計の唯一の強みですね。でも敵に見つかるほど明るくはありません。さらにベゼルが12時間でふってあるため海外の時刻を読み取る目的ではとても便利です。(分でベゼルに目盛りがふってあってもダイビングをするわけではないので使い道がみあたりません。)
でも良いところだけではなく、例えば中身のエレメントを調べてみると1000円以下で買える程度の安いのエレメントが入っているようです。そのためスイス時計として過度の期待をしてはいけません。むしろファッション時計と同じカテゴリと考えた方がよさそうです。
帯磁性能にもふれていますが、これだけ安いエレメントとほぼ全体がプラスティックで出来ているのですから、帯磁しないのも当然だと思います。
さらにこのモデルは基本的にLuminox(ルミノックス)の3100と同じ物の様ですが防水性能が異なります。
海外の英文のページによるとLuminoxとTraserは全くおなじモノであり防水性能も変わらないと書いてありますが、そもそもルミノックスが200m防水であることに疑問である事と、さらにAmazone.jpのレビューによると電池交換後に4気圧まで防水性能が保たれていたという事なので、この時計は日常生活防水というところが正解でしょう。
MILスペックは満たしているとの事ですが、はっきり言って値段相応の品質ではないと思います。
時計は持つ喜びが大半を占めますが、買う人は上記の点で割り切ってから買ったほうが良いと思います。

2009年12月25日金曜日

アメリカのミリタリー時計


なんとなくアメリカの軍用腕時計にも興味がわいてきました。
そのうち安いものを一本買おうと思っているのですが今のところMarathon社のNavigators MIL-PRF-46374G Type III Class1という物が気になっています。
Navigators
これはダイバーズウォッチみたいな格好をしていますが、実際は空軍むけのようです。さらに一般のサービス業務に携わる人も使われるようです。
回転ベゼルには「分」ではなく「時」が刻まれていますがこれは別な地域の時間を読み取るために便利なものです。 気になる値段ですが新品がおおよそ140ポンド程で取引されているようです。日本では4万円でヤフオクにて取引されていました。
さてこの時計を調べている間にいくつか気になることがあったので書いて見ます。
* 筺体はプラスティックです。
そのため軽いようですがあまり高級感はないようです。まあ硬質プラスチック様なんです。
* この時計は1つあたり42ドル以下(3900円程)で軍に納入されているものです。
納入書を見てみると一本当たり41.81ドルです。その程度の値段で儲けを出している製品です。決して質感や高級感を求めてはいけません。
* このモデルは1石です。
つまりクォーツとしてみた場合は精巧に作られているものではなく高級なエレメントは使われていません。
* つけて泳ぐことは勧めません。6気圧防水です。
ちなみに同じMIL-PRF-46374シリーズのスペックのモデルでルミノックス社から出ているモデルがあります。こちらは防水20気圧もあり、たぶんMarathon社よりもさらに丈夫なのかもしれません。しかしこれはミリタリーモデルであり正式に納入されているものではないようです。軍の部隊(Unit毎)で導入する事は否定しませんが、Luminox社製はアメリカ空軍の官品とは言えないと思います。ここは想像ですが軍全体として導入するためにはLuminox製はコスト的に合わないのではないかと思います。
このように見てみると軍用時計はそれほどヘビーデューティーではなく結構安物の時計のようです。
まあ軍用時計として正式採用されているものはメジャーなもので、アメリカはMarathon、イギリスはCWC、その他は不明ですが多くの国では今どき時計を官品として配っていないのではないかと思います。

2009年11月28日土曜日

G10を選んだ理由


さて、私がなぜG10を選んだかの理由を書きます。
私は腕時計のコレクションをしているわけではないのですが、動かない腕時計がたまって来ました。ちなみに私は腕時計を普段していません。
自動巻き:
どうもメンテナンスが必要でコストがかかります。私の場合は、めったに使わないものの既に15年ほど前に買ったスイス製クロノグラフ腕時計も本来であればメンテに出されていなければなりません。一日に5秒くらい進みます。
別に1945年物の同メーカー製の腕時計もあるのですが、こちらはメンテをしてもらったにもかかわらず一日に30秒ほど進んでしまうようです。
私にとって自動巻きは持つ楽しみはあるのですが、いかんせんコレクション時計になってしまい実用には耐えません。メンテのコストもかかります。よってこれ以上増やすのは得策ではないと思いました。自動巻きの利点はフォーマルな場所にはめていきたいときにいつでも使うことが出来ることです。つまり私にとっての自動巻き時計はそれなりの時計でなければならないということです。そう簡単に大枚をはたくことはできません。
クォーツ時計:
数本持っているのですが電池が交換されずにほおってあるものが何本もあります。80年代のクォーツは裏蓋を開けて自分で電池を交換することがたやすいのですが、それ以降のものは自分で傷をつけずに裏蓋をあけられないことが難点です。よって時計屋さんに持っていって電池を交換してもらうことになります。
さて今回カジュアル目的で買ったG10ですが、裏蓋に電池蓋がついています。コインなどでひねれば簡単に自分で電池の交換が出来ます。つまりランニングコストが極めて安くつきます。そのためあえて電池蓋のあるモデルを選びました。
このように自分で電池が交換できるクォーツのよいところは、仮に30年近く前のモデルでも自分で電池さえ入れなおせば実用になるところです。この先もボタン電池さえ手に入れば20年後でもしっかり実用に耐える動作をすると思います。
さてアクリル風防のG10は何年もつでしょうか?

イギリスのミリタリーウォッチのスペック


イギリス軍用腕時計の仕様書を探してみたら見つかりました。
リンク先は、イギリスのMoD、つまりイギリス防衛省です。
http://www.dstan.mod.uk/data/66/004/04000400.pdf
これは「電池式ジェネラルサービス向け腕時計」、つまりクォーツ式G10の仕様書のようです。
電池蓋の装着や裏蓋の刻印のサイズも指定されています。
CWCは風防がアクリルでこれはG10の要求だということですが、仕様書に書いてあるわけではないようですし、実際に他社ではミネラルガラスのG10を軍に納めていた実績があるので、軽さや丈夫さの要求を満たす目的でCWCが独自にアクリルを選択しているのかもしれません。
私がCWCから購入したG10ですが、予想したとおり裏蓋の刻印が官給品と異なります。具体的には、品番は同じですがCから始まり数字4桁のシリアル番号形態で年号がありません。さらにWaterResistant5ATMと書いてあります。私の場合は同じスペックのものが欲しかったので構わないのですが本当のマニアは満足できないかもしれません。

2009年11月22日日曜日

UKミリタリーウォッチ


今回はイギリスの軍用腕時計についてです。
年末の海外リゾート旅行に使える手ごろな腕時計がほしくなりました。条件としては、
防水: プールに入ったり、海にも行くので100m防水が望ましいです。
ユニーク: あまりにも周りの人が持っていないものの方がよいと思いました。またスウォッチなどは避けました。
盗難にあわない: 要は安い時計のことです。オイスター王冠時計のようなものや、GMT時計は海外ではめていると狙われたり部屋から盗まれる可能性があります。地味で安い時計がよいです。
薄くて丈夫: カシオのシリーズのデジタル時計を持っているのですが、ちょっとゴッツイですしそこまで丈夫である必要もありません。薄さは10mmほどがよさそうだと思いました。
他には、はっきりと見やすいアナログのクォーツがよいと思いました。必ずしも毎日はめるわけでもないためです。
Lorus Military Style
結果、低価格のLORUSミリタリータイプの腕時計を買いました。でも本物のミリタリー時計ではありません。あくまでもミリタリータイプの時計です。
このLORUSというブランドは、SEIKOの海外向け低価格ブランドでエレメントは日本製です。イギリスでは街角の時計屋さんにて見つけることが出来ます。今回購入したモデルは造りもしっかりしていて100m防水です。他にもチタンケースのミリタリーモデルやクロノモデルも販売されています。
さらに2本目としてCWCのG10も買いました。
CWC G10

実は今回の時計を選択している最中にイギリス軍向けの時計を調べてみたのですが、イギリスではいくつかの販売者がミリタリースタイルの時計を販売しているようです。今回はなかでも気になったG10と呼ばれる腕時計のモデルをいくつか記述します。G10は安価で一番基本的な時計で兵隊たちが使うものと思われます。一般に日常生活防水レベルの50m防水です。
CWC:
Cabot Watch Companyというブランドがあり、ここは現役で陸軍にはG10、海軍にはダイバー、空軍にはGS2000を現役で納入しているようです。また一般にも新品を販売してます。全てスイス製だそうです。
G10については、風防がアクリル製なのが欠点だと思うのですが、CWC曰く、G10の要求仕様だそうです。またGS2000の裏にCが書いてあることについて、一般向けを意味するCivirianのCであるとの噂が流れていますが、CWCによれば実際はCarbotのCだと言うことです。戦場に持っていくものとまったく同じかどうかで言えば、裏蓋の刻印は異なると思います。他は同じと信じたいところです。実際には新品デッドストックも売られていますが1990年以前のもののようです。そのためいくら本物とは言えトリチウムが発光するかは疑問ですし精度もあまり期待できないかもしれません。
Pulsar:
ここも過去にG10を生産していて、2001年頃は軍に正式採用されたそうです。PulserのG10は風防がアクリルではなくミネラルガラスのものを納入していたそうです。現在新品のG10は手に入らず放出品のみ手に入れることが出来るようです。そのため8年もので傷が多いです。Pulsarは実はSEIKOの低価格ブランドで日本製のクォーツエレメントです。現在もPulsarブランドの一般向け腕時計はイギリスで販売されています。
MWC:
Military Watch Companyというブランドがあり、ここもG10モデルを作っていますが今のところイギリスの軍には納入実績はないようです。かわりにG10をカスタマイズしたものなどを官庁や警察部隊、退役軍人に納入しているようです。一般向け小売もしています。そういう意味ではミリタリータイプの時計を販売している会社ですが、選択肢が多くなっています。エレメントがRonda製で販売価格も安く、ミネラルガラスのものやつや消しなどいろいろな種類が選べます。またメーカー名が文字盤に書かれていない物もあります。このメーカーのG10モデルは30m防水モデルと50m防水があります。バッテリーハッチをなくして薄く安くしたものなどユニークです。
ネットでサーチすると一番たくさん出てくるのがこのメーカだと思います。値段と実用性ではここのG10が一番かもしれません。結構評判がよいようです。
まあ上記が安くてイギリス軍の採用しているもの(G10)、もしくはそれに類するもの(G10のバリエーション)を販売しているところです。
G10っぽいものでは他にもSEIKOやSWISSMILITARYやTIMEXもミリタリーウォッチを出しています。この中のSEIKOは、過去にイギリス空軍に納入されていた時期があったようです。それ以外はいずれも軍採用のものではなくミリタリーファッション時計のようです。
さて最初に書いた私のLorusはPulser G10の親戚にあたるかもしれません。
ちなみにG10とLorusの違いは、
G10にはバッテリー交換用のハッチが裏蓋についており自分で新しいSR920SW(SR69)ボタン電池と交換できます。Lorusは時計屋さんで電池交換をしてもらう予定です。
G10ではベルトを留めるピンは外れないようになっています。そのため2ピースのベルトへの交換は出来ません。Lorusはピンが外れるようになっています。
G10はトリチウムという発光物質が使われていますがLorusは蓄光するタイプです。かつ文字盤全体が光ります。
G10には日付表示がありませんが、Lorusには日付窓がついています。
G10の風防はアクリルですがLorusは強化ミネラルガラスです。
さてあなたはどちらが好みですか?
腕時計は時を告げる目的だけではなく持つ喜びや物によりステータスにもなりますが今回私は二等兵の実用腕時計から選択しました。

2009年9月11日金曜日

eneloop mobile booster


以前、「USB電源お出かけ用」という記事を書きました。そこで紹介させてもらったのはPowerBank slimというリチウムポリマー充電池でした。記事を書いてから2年が経ちましたが、私のPower Bank Slimは充電されなくなってしまいました。大変重宝しましたが回数としてはあまり使っていないので、もったいなかったです。
ひょっとしたら2年で使えなくなるなんてすごい弱点ではないかしらと思っています。
さて同じものを買うのもイヤなので、今度はeneloop mobile booster(エネループモバイルブースター)KBC-L3S
を買いました。電池の容量は3.7Vで2500mAhであるためPower Bank Slimより2割ほど大きくなっていますがサイズは小さめです。
他に比較してみるとエネループはPower Bank Slimに比べて2つほど弱点がありました。
eneloop mobile boosterは5VのUSB出力が500mAまでに制限されているようでi-Phoneが電池切れになったとき、なかなか充電が出来ませんでした。また本体があったかくなりました。
またeneloop mobile boosterは充電しながら同時に出力が出来ないようです。対してPower Bank Slimでは問題ありませんでした。
今のところそれほど頻繁に使用していないのですがエネループには自然放電の少なさに期待しています。