2011年9月30日金曜日

giffgaffでスマートフォン、データ無制限のすすめ in UK


イギリスの携帯電話事業者にはVodafone、O2、Orange、T-Mobile、Hutchison 3など自前の設備を持っているメジャーな事業者と、それら既存の設備を借りて独自の料金体系などで運営しているマイナーな事業者があります。合わせるとイギリスでは約20くらいの事業者があります。
今回はgiffgaffと言う少しマイナーなオペレータを紹介したいと思います。
この事業者の特徴は、
* O2の完全子会社でありO2の2G及び3G両方のインフラ設備を使っている。
* 通話やSMSの料金が安く、他のメジャー事業者の半額以下。
* データ無制限のパッケージがある。
* 0800で始まる無料電話への携帯からの通話料は無料。
* サービスの運営をWeb上で行っているので事業者を移動(ナンバーポータブル)するときもWeb経由で行える。
そのまま使っても良いのですが、Goodybagという1ヶ月単位のパッケージがあります。例えば以下のような種類があります。(2012年11月改定)
10ポンドで、国内通話250分、SMS無制限、データ1ギガ
12ポンドで、国内通話250分、SMS無制限、データ無制限
15ポンドで、国内通話400分、SMS無制限、データ無制限
20ポンドで、国内通話800分、SMS無制限、データ無制限
等となっています。
注意すべき点は、上記のパッケージはイギリス国内の一般加入電話及び携帯電話が対象になっています。よって0850等で始まる全国共通電話番号等には適用されません。当然ながら国際電話料金も含まれていません。
他の注意点は日本への国際電話が1分1ポンドと高いこと。(対策として私はIP電話を使っています)
があげられます。
多くのオペレータではデータ使い放題と言いつつも、フェアユーズポリシーと言う月当たり500MByte位の制限を設けています。しかしgiffgaffは無制限です。(正確に言うと40GByteを超えるとテザリングを疑われメールが来るらしい)
プリペイドにてデータ無制限のプランを用意しているのは、giffgaffとThreeのみです。
Threeで一番安いデータ無制限パッケージは、
15ポンドで、国内通話300分、SMS 3,000件、データ無制限というのがあります。
Threeのパッケージはgiffgaffに比べ3ポンドほど高い事と、Threeは音声通話時の品質に難がある(私の経験の)ため見送りました。
ですがThreeはモーターウェイや幹線道路における3Gのカバー率が高いので、郊外に向けストリーミングのアプリなど常にデータ通信を行いながら移動するならば、こちらの方がお奨めかも知れません。
これで移動中の車内で日本語ストリーミング放送の聴取も可能です。
もしgiffgaffのSIMカードに興味があれば、初回トップアップ時に5ポンド分特典ありのSIMをご紹介できます。
下のリンクのページからお願いします。(同時に私にもポイントが入ります)
giffgaff SIMリクエストのページ

2011年9月18日日曜日

2012年夏よりJAL機内からネットの利用が可能に


JALのプレスリリースにある通り、5年の空白期間を経て、再度来年から飛行機の機内でインターネットが使えるようになるようです。
日本航空株式会社/パナソニック アビオニクス コーポレーション 共同プレスリリース 「JAL国際線にて機内インターネット接続サービスを開始します」http://press.jal.co.jp/ja/release/201109/001887.htmlより
機内からのインターネットはこのブログでも何度かネタにしていました。例えば、以下のような記事を書きました。
「飛行機からのインターネット」 ではtracertをしてみました。
「飛行機からのインターネット その2」の記事では機内からブロードバンド回線速度を測定してみました。
「飛行機からソフトフォンでIP電話」ではタイトルの通りIP電話を掛けてみました。
当時の値段はそのフライト中に有効なアクセスが26ドル(実際はいつもプロモーションをしていたのでさらに安かったと記憶している)だったのですが今後はいくらに設定されるのでしょうか。
楽しみです。

2011年7月15日金曜日

イギリスのアンドロイド携帯 エントリーモデル


最近イギリスでは、アンドロイド携帯の中でもエントリーモデルと呼ばれている物が大変安く出回っています。私が最近購入した物としては、T-Mobile UKから売られているT-Mobile Pulse Miniは、T-Mobileのホームページから19ポンドで購入しました。また別に、Vodafone UKから売られているVodafone Smartという機種はVodafoneショップで60ポンドで売られていたので購入してみました。それぞれSIMロックされているので、PulseMiniは10ポンド払ってアンロックコードを入手してそれを解除、Smartも20ポンドでVodafoneに連絡して解除してもらいました。
Vf_smart_white
いずれも購入時には日本語対応されていませんが、そのままアンドロイドマーケットからMoreLocale2というソフトを入れることにより日本語の表示が出来ます。さらにOpenWnn plusというソフトを入れれば日本語も入力することが出来ます。一部のフォントについては中国フォントっぽいのですが、あまりいじりたくないのでそのまま使っています。
これらのアンドロイド携帯の評判ををウェブ上で見ていると、結構けなされていて高い評価はもらっていませんが、なにぶん安いこととアンドロイド携帯の機能を使えることを考えると、私は結構良い買い物をしたのではないかと思っています。
それでもこれらの安いアンドロイド携帯で致命的だと思われることは、
バッテリの持ちが悪いこと、
画面が小さいためキー入力がしにくいこと。
等が挙げられます。
今回19ポンドで購入したT-Mobile Pulse Miniについてはタッチパネルが抵抗膜方式が使われており、主にスタイラスを使うことが考慮されているようで、あまりおすすめは出来ません。
でも私の場合、この機種についてはストリーミングラジオのソフトを入れてラジオ専用にしています。これで日本のラジオ放送を約3分遅れのほぼ生放送で聴いています。自宅のWiFiで使う場合はSIM無しでも使えますし、たまにドライブをする場合は、3Gのデータ通信を使ってストリーミング放送を聴いています。ちなみにThreeの場合、50ペンスを払うとその日一日に120MByteまで使えるのでおおよそ4時間分のストリーミング放送を車内などで聴けることになります。
やっとイギリスでも移動中に日本のラジオ生放送が聴けるようになったと思うと、携帯電話の進化とネット社会に感謝です。これはアンドロイド携帯ならではの使い方でiPhoneやブラックベリーでは出来ませんね。
Vodafone Smartについては普通の使い方をしています。アンドロイドのバージョンは2.2ですが画面のピンチができません。またアドビのフラッシュをインストール出来ないことが残念です。でも超小型スマートフォンとして十分役目を果たしてくれています。さらに毎日自動でポッドキャストをダウンロードしてくれます。
この先、まっとうな大きさのアンドロイド携帯を買うべきか迷っています。
同じような使い方をしたいけどわからない方はリクエストいただければもう少し詳しく書きます。
注1) 現在Vodafone Smartはウェブで値上げされ75ポンド(10ポンドの通話料込み)で販売されています。10ポンドはアンロック時の支払いに使えます。
注2) T-Mobile PulseMiniは現在Webでは売り切れのようです。

2011年6月8日水曜日

O2から購入したiPhoneのSIMロックをアンロック


イギリスのオペレータO2から購入したiPhoneのSIMロックを外す方法
注意:この記事の対象は、イギリスにてiPhoneを購入して使っている人で
* 将来日本に帰国した際や一時帰国の際に日本のSIMでiPhone使い続けたい人。
* イギリスにて別なオペレータに乗り換えたいがSIMロックされているため困っている人。

に向けて書いたものです。
* 日本のアップルやソフトバンクから購入したiPhoneのSIMロックを外す方法ではありません

他のヨーロッパ等の国でも同じ事が出来ると思いますが試してみたわけではありません。

ここに至る背景:
私の妻はiPhone3GをO2(というオペレータ)とプリペイドで契約していたのですが、iPhone4Gを購入したため今まで使っていたiPhone3Gが余ってしまいました。このiPhone3GはO2にSIM Lockされているため、別途O2のSIMを入れればそのまま使えるのですが、いまさらO2に縛られるのも嫌なのでSIM Lockを外せないか調べていました。方法としては以下の3つ
1.Jail BreakしてSIMロックを外すという方法
2.SIMに特殊な下駄を履かせる方法
3.業者にアップルのデータベースを変更してもらい外す方法。
が見つかりました。
1と2は一般向けではないので避けました。
3はどこかで読んだのですが、どうすればよいのか判りませんでした。とりあえずeBayを見てみると、30~50ポンドでデータベースを変更する(もしくは変更する方法を教える)と書いてあります。この方法は
Apple公認の合法的アンロック
Factory Unlockと呼ばれている
ソフトウェアのアップデートをしてもアンロックされたままになる
iTunesを使ってアンロックする
イギリスのネットワークオペレータのSIMにロックされているものならアンロック可能
一部の加入者は追加で15ポンドが必要

うらやましい。なんとなくアップルの人に賄賂を渡してアンロックしてもらうみたいです。

でもさらにネットで方法を調べていたら、あっさりその方法を見つけました。確かに合法でApple公認です。

イギリスO2の場合
http://service.o2.co.uk/IQ/SRVS/CGI-BIN/WEBCGI.EXE?New,Kb=Companion,question=ref(User):str(Mobile),CASE=17424
にアクセスしてフォームに各項目を記入して出せばプリペイドの場合は15ポンドがチャージされてアンロックの信号をAppleからiTune経由で通信されてくるそうです。なんだ簡単ではないですか。
Iphoneunlocked
私もやってみました
私は金曜日の早朝にフォームをうめてリクエストを出しました。
週末にはなにもおこりませんでした。
月曜日に15ポンドが落とされているのを見つけました。
火曜日の午後に作業完了のSMSが届きました。そこに書いてある方法にしたがって問題なく解除できました。
実際にiTunesと繋いでUnlockさせる際には他社のSIMが必要です。(そのSIMに新たにロックしてしまうわけではありません。)予めウェブなどで無料のSIMを注文しておくとよいでしょう。もしくはスーパーマーケットでSIMカードを99ペンスで買っておくのもよいでしょう。
また新たなSIMを入れてiTunesに接続した時に以下の画面が出るのですが、1分以上の時間がかかりました。


Unlocked
結局解除には3営業日かかりました。他のオペレータだとどのくらいかかるのかはわかりませんが、上記はO2の場合として参考としてください。

イギリスVodafoneの場合
http://campaigns.vodafone.co.uk/UnlockCodeRequestForm/
こちらはPay as you talkについては不明です。

もしあなたがiPhone以外の3G対応の携帯電話をイギリスにて使っていて、帰国の際にも使い続けたいならばイギリス滞在中に同じ方法でアンロックをすることをお奨めします。一部の携帯電話では隠しメニューからアンロックコードを入力すると、SIMロックが外れるようになっています。

2010年10月4日月曜日

Kindle3の辞書を英和辞書に入れ替えるいくつかの方法


Kindleに入っている英英辞書を英日に変更したところ洋書を読む際にとても便利だったので以下にその時試した情報を書きます。
辞書の英日化の方法についてはすでにいくつかのサイトで方法が書かれています。例えば、
東村ジャパンが発売している「英辞郎●MOBI/Kindle対応版」を購入して使う方法があります。でも無料でやってみたいと思い、ネットで調べてみると他に以下の方法があることがわかりました。
一番目:
フリー辞書(無料)をベースに即インストール可能な辞書を用意してくれたサイト:
http://www.mylifetimes.net/?p=223
二番目:
英辞郎(有料の加工可能な辞書)をカットダウン加工して入れる方法:
http://blog.goo.ne.jp/gnwota/e/a223d3e1e6c512a96ecb5ee5d90aab21
三番目:
英辞郎を語形変化対応に加工して入れる方法:
http://ns.ttj.nu/whatiwannatalkabout/2010/01/02/mobipocket%e3%81%a8%e8%8b%b1%e8%be%9e%e9%83%8e-for-kindle3/
上記のすべてを試してみたのですが、
一番目は辞書をダウンロードしてインストールするだけなので大変お手軽です。単語はある程度網羅されているようですが、活用に対応されていないことと適切な意味が書かれていないケースが見受けられるため、洋書を読むにはきついのではないかと感じました。
そこで二番目と三番目を試してみました。(私は古い英辞郎を持っています)
二番目は一番ネットで広がっている方法のようです。多くの方がこの方法をとっているのではないかと思います。対応している英語の数が多く、一番目のフリーの辞書に比べて明らかに知りたい単語の意味が日本語表示されます。でももっと良い辞書がないかを調べていて見つけたのが三番目の方法です。
三番目のサイトに記されている辞書は最高です。ほぼ満足できる結果を得ることが出来ました。残念なことにサイトにはステップバイステップでの作成方法が記されていないのでとっつきにくいかと思いますが、洋書に出てくるほとんどの単語の意味を網羅しています。すごくオススメです。これは洋書を読める辞書だと思います。
残念ながら作成した辞書の再配布はできません。ご了承ください。

2010年9月26日日曜日

Kindle3の感想


最近2010年8月末にイギリスでも販売が始まった第3世代のキンドルを購入しました。買ったのは3G+WiFi版です。今回はレビューを書いてみます。
筐体:
薄くて軽いです。ページ送りと戻しのボタンを誤ってさわってしまう事が多いです。持ち歩きにはケースが必要だと思います。
表示画面:
キンドルは特徴としてe-Inkという独特の方法で画面を表示しています。一見モノクロLCDの親戚かと思ったのですが実物を見ると別物です。表示されている文字の裏に影が出来ることはありません。さわっても滲みません。
携帯ショップにかざってあるモックアップ画面に貼り付けられた写真ようにクリアでドットも細かく目立ちません。
読書目的なら私はカラーLCDよりも向いていると思います。
でもリフレッシュの動作は緩慢です。
私はキンドルのスクリーンセイバーが嫌いです。電源OFF時に好き嫌い如何に関わらず表示される事を含めて嫌いです。
キーボード:
小さいので指の関節が痛くなってきます。またナビゲーションキー部分も小さいため使い心地はよくありません。
日本語は入力できないのでツイッターなどに日本語で記事を書くことはできません。タッチスクリーンではないのですべてをキーで操作しなければなりません。まるで日本の携帯電話のようです。
スピーカー:
結構きれいな音がでます。Text-to-Speechで本を読ませた場合は、アメリカ人の発音で英文を読んでくれます。意外とスムーズに読んでくれます。
何を読むか:
日本語は問題なく表示されます。ファイル名に日本語も使えます。でもAmazonには魅力的な日本語の本はありません。 結局 Wordを変換したファイル、PDF、JPEGのファイルを読むことになりそうです。
当面は以下の目的に使おうと思います。
1.青空文庫の本をダウンロードしてPDF変換して読む。青空キンドルというサイトに行くとやり方が書いてあります。ブックマークレットを使うと驚くほど簡単にPDFの変換とダウンロードができます。
2.マンガ等のページをスキャンした連番のJPEGファイルを一まとめにZIPしたものを読むことが出来ます。この場合、字が小さくて読みにくいです。ファイルサイズが大きいので沢山入れ込むことはできません。
3.日本の英字新聞を読む。有料ですが朝日新聞と毎日新聞が英字で発行されているのでそれを読むのも良いかもしれません。毎日自動で配信されてくるそうですので次回1週間ほど海外に行く機会があったら申し込んでみたいと思います。
当面アマゾンから手に入る英語の本を読む事はなさそうです。英語が苦もなく読めて楽しめる人には良いですが私は日本語が読みたいです。
ブラウザ等については別途述べたいと思います。

Kindle3のブラウザ


今回は第3世代キンドルのブックリーダー以外の機能について書いてみます。
ソフトウェアのバージョンは3.02です。
音楽再生:
キンドルではMP3のファイルを再生できますが曲名が表示されませんしストップと曲送りしか出来ません。何曲入っているのかもわかりません。
ブラウザ:
キンドルをウェブブラウズの目的で購入すべきではないとおもいます。以下に出来ないことを中心に書きます。
WiFiであれ3Gであれ表示速度が遅すぎますし当然モノクロです。
ハイパーリンクもわかりにくいですしポップアップが開けません。例えばTwitterのリンクを開くことができません。
フレームを使っているページにおいて挙動がおかしいです。
ブラウザ内の文字のサイズを変更できません。よってニュースサイト等では文字が小さすぎて読めません。ページ内のズームは出来ます。
開いているページの記事をキンドル内部にセーブして後で読む、いわゆるウェブクリップのような事も出来ません。
たまに長い時間、ブラウザが固まります。
パソコンでマウスを使わずにブラウズすることを考えてみてください。おまけに小さなキーと格闘しなければなりません。操作性はその程度です。
上記のように出来ないことが多すぎるためオマケ程度だと考えた方が良いと思います。
3Gモデルの利点:
そんなキンドルのネット機能で良いことは、3Gモデルの場合、海外100の国と地域で3GもしくはGSMネットワークを使って無料でブラウズできることです。
但し必ずしもすべての地域やキャリアでブラウズできるとは限らないようです。
もしブラウズできない場合は、キャリアを切り替えて試してみる事をお奨めします。まずHOMEからMenuに入り、Settingを選びます。その画面でALTキーを押しながらEQQと押すとネットワーク(キャリア)を選択することが出来ます。
キンドルでネットの使い道:
イギリス国内においてキンドルでブラウズする機会はなさそうです。
でも私は年に一度、家族でアフリカ大陸や南の島のビーチリゾートホテルに行きます。そのような場所では日本の情報を手に入れることが出来ません。ホテルからはインターネットに接続できず、日本の新聞やテレビも見れないので唯一のソースはスマートフォンになります。但しデータ1メガあたり6ポンドもするのであまり見ることが出来ません。こんなときキンドルならばウェブ経由で日本語のニュース、さらに日本の英字新聞を購読しておけば3G経由で自動配達されてくるので便利だと思います。これはWiFiモデルでは不可能です。
結局私のキンドルは僻地への旅行時にブックリーダーとして情報端末として、旅のお供になる予定です。