2007年12月29日土曜日

TANGOメールがスタートしました


前回の記事で少しふれたTANGOメールが運用を始めたようです。TANGOメールの説明を読むと予想通りパケホーダイの適用外でした。やはり今の仕組みでは仕方がない事だとおもいます。 2008年4月からパケホーダイ対象になりました。
あとちょっと思ったのですが、このTANGOメールのサービスって、海外ローミング中は使えないのではないのでしょうか。
日本国内にてドコモ以外のiモードサーバーが一般向けに稼動して、ドコモユーザーに利用させる事ができるようになった点が新しい事かと思います。 つまりこれはドコモがパケットデータを他社サーバー宛てに(多分TANGOサーバー指定で)開放したという事と理解しています。
これは殆ど政治的な話であって技術的にはあまりすごい事ではありませんが、今後の丹後通信でサービスされたらよいなあと思うことを書いてみます。(以下は妄想が混じった私の希望。)
他キャリアでのサポート:
TANGOメールのページにも書いてありますが、これが無ければ意味がありませんね。ついでにPCからのメールアクセスや、メール転送サービスもサポートされるのではないかと思います。個人的にはこちらこそが先に来るサービスだと思いますが
海外パケット利用:
MVNOの変形です。海外ローミング時などドコモ網以外で利用された事業者で使われたパケット代の一括買取。
たとえば、TANGO社が海外事業者のA社と提携した上で、A社のサービスエリアにてTANGOサーバー設定のパケットが使われた場合、そのユーザーデータは、A社の追加ルーターにて直接TANGO社のサーバーにインターネット経由で送付。その上でA社は自分のサービスエリアにて使われたパケット(エアー)料金は、TANGO社がユーザーにドコモより安い料金で請求する。これによりユーザーは現地の料金に近いパケット料金で利用することができるかもしれません。通常ローミング時の料金はA社からドコモに回り、ドコモ経由でローミング中のパケット料金として利用者に請求されるが、この分のビジネスを横取りしてしまうのである。
このような事ができた場合、ドコモは怒るかもしれませんが、これって総務省の管轄外かもしれないので、完全にA社とのビジネス契約になるのかもしれません。まずはMoperaサーバーとi-modeサーバーについてアジアのドコモと疎遠の事業者と提携をしてみたら意外といけるかもしれません。
有料コンテンツ:
このまま運用していても、ドコモのパケット課金に貢献するだけで、丹後通信には直接の利益はありませんね。ある程度ユーザーの確保と知名度が上がってきた時点で、コンテンツ事業に乗り出さないとボランティアになってしまいます。
ここでやっとMVNOに一歩近づいたので引き続き携帯ユーザーの利便性と市場の活性化のためにがんばってもらいたいものです。

2007年12月7日金曜日

世界ケータイがほしい

最近、検索サイトから飛んでくる人で
「amadana 携帯」を「amanda 携帯」とキーワードを間違えて来てしまう人が多いのでご注意ください。

amadana(アマダナ)携帯のFOMA N705iは、こちらです。
http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/705i/n705i/

今回は、日本のFOMAと私、一海外在住者が欲しい携帯のお話です。

このFOMA N705i、まだ発売されていないようですが結構面白そうです。
N905iuやN705iは、3Gに加えGSMにも対応しているので、国際ローミングでイギリスの田舎に行っても使えますね。

先日、日本に行ったときに携帯電話FOMAの905シリーズを見に行ったのですが、その携帯の進化におどろきました。また親戚が持っているFOMAをしつこく触らせてもらいましたが、どうもドコモおよび日本独自のサービスが大勢を占めていました。今回はその点について妄想と考察をしてみたいと思います。
今回、端末買取プランになったFOMA905シリーズも(705シリーズも)ドコモのUIMでしか使えないと思いますが、もし本当に販売店へのインセンティブが無くなったのであればSIMロックを外して販売してほしかったです。
そしてそれが海外のi-mode事業者でも利用可能になるならば一台欲しいですね。(まあ今の仕様ではあまり使い物にならないかもしれませんが、下に書くような実験ができそうです。)

話はそれますが、
現在、丹後通信というプロバイダ(日本通信)がTANGOメールというサービスを始めようとしています。
あまり情報が無いので、私の勝手な理解(エスパーモード)ですが、どうも丹後通信がドコモとは別なi-modeサーバーを建てて、その先にメールサーバーを接続しキャリアに関係ないメールアドレスを実現しようとしているように見えます。そしてこのメールサーバーは、i-mode以外の携帯電話やひょっとしたらパソコン等からもアクセスできるようにしていると思います。

なぜそのように思うかと言えば、
この会社が、電話番号だけではなくメールアドレスのポータビリティについて触れている事。
メールの利用にはドコモの携帯のメニュー内の「iモード設定→接続先選択」を変更して行なうについて触れている事。
そしてこれが多分日本通信が主張し、総務省の裁定を仰いでいたMVNOへの足がかりではないかと思います。

但しTangoメールの規約として気になる記述があります。
本サービスの利用にかかる通信料について、携帯電話事業者が提供する定額制サービスおよび通信料割引サービスの適用を受けられない場合があります。

仮に現在のパケホーダイが、ドコモのi-modeアクセスポイントおよびi-modeサーバーを通る事を前提としていた場合、丹後メール目的のパケット料金は別料金になる可能性がありそうです。
(例えば定額サービスであるパケホーダイの料金に含まれるアプリケーションは、i-modeとαアプリに限られている。私の理解は、携帯のどのアプリによってパケットが発せられたかは、サーバー側がアクセスしてくるユーザーエージェントを見て判断している。よって接続先としてドコモのiモード以外を選択した場合、定額サービス内のデータサービスであるかの判断が出来ない。) 
現状MVNOが実施されていないため、Tangoメール側がその料金を決定する事は出来ず、ドコモの割引サービス無しの料金になるのではないかと想像しています。
今後の展開に期待したいものです。

まあ話が飛躍してしまいましたが、私がヨーロッパにて勝手にFOMAに望む事は、
① ドコモ携帯電話のSIMロックなしの販売。
これにより音声通話と日本語SMSだけならつかえますね。でもFOMAはドコモUIMの使用を前提に作られていると思うので、SIMとの相性など細かいトラブルがありそうです。(これはFOMAではなくGSM機にて経験済み)
この状態で他に使えそうなものとしては、カメラ、SDオーディオ、プリインストールのi-アプリゲームくらいでしょうか。

② i-mode接続先選択を現地i-modeオペレータの設定へと変更する事による海外i-modeサーバーの利用。
上に書いた丹後通信のように接続先を設定してつかえれば良いと思いました。
例えば、現地オペレータAの加入者はオペレータA用のiモード設定を行なえばi-modeサーバが使える。これで現地のi-mode上でのブラウジングは利用可能になりますね。ひょっとしてi-アプリやi-modeコンテンツのダウンロード、i-modeメールも利用可能になるのかな。

その上で
絶対に使い物にならない機能としては、
ワンセグ:これはイギリスではサービスされる可能性がありません。
GPS:なぜか海外では位置情報さえ掴まないと聞きました。
おサイフケータイなどFelica関連:近所にFelicaを使える場所がありません。
着もじ:異なる事業者間でできないならば無理でしょう。
きせかえツール:ネタが入手不可。おまけに機種依存だとおもいます。
などでしょうか。

海外の既存3G/GSMサービスで置き換え可能なものは、
留守番電話サービス→VoiceMail (各オペレータとも標準装備です)
キャッチフォン→Call Hold&Wait(設定は、*43#、解除は、#43#)
発信者番号通知→CLI (表示は、*31#、非表示は、#31#)
転送電話→Call Divert (例えば圏外転送確認は、*#61#)
海外発着信規制の設定など→Call Bar
などかと思います。これらはメニューから直接は使えないと思いますが、代わりにFOMAのメニューの下の「サービス→追加サービス」として新たに自分で登録すれば利用可能だと思います。

海外の既存サービスをFOMAで(多分)使えないものは
WAP:そもそもi-mode機ですからWAP用の設定が出来ないと思います。
STK:SIMツールキットはメニューに出てこないと思います。
試せないので予想でしかありませんが。。。

イギリスでは存在しているがポピュラーではない機能もあります。例えば、
プッシュトーク:イギリスではOrangeがサービスしていますが、新規加入は打ち切りされました。
2in1:Line2 Number (ALS) として対応しているSIMもありますが、あまり見かけません。
HSDPA:一部地域のみサポート。でも何をダウンロードする?
i-mode:そもそもイギリスではO2がi-modeから撤退することになっています。なのでWAPモードも必要ですね。


結局そんなわけで、我が家では日本語対応のNokiaを使っています。
あまりカッコよくないので日本国内では使いたくありませんが。

この先いつしかFOMAが現地のSIMで使えるようになったらもう少し考えてみたいと思います。
上の問題が解決すれば、これこそ本当の「世界ケータイ」いやいや「世界標準ケータイ」の誕生です。

でもこれってドコモではなくって、携帯を作っているメーカーに期待する事なのかもしれません。

なので次回はamadanaコラボではなく、「JAL OneWorld コラボモデル世界ケータイ」や「ANA StarAliance コラボモデル世界ケータイ」で限定5000台等の企画はいかがでしょうか。 そしてamadana限定モデルのようにSIM無しの物を機内販売で売ってください。
キャビンアテンダントやパイロットも使いたがるものをお願いします。

2007年12月2日日曜日

ロケフリ TVボックス LF-BOX1


長い間、ロケフリTVボックス LF-BOX1の設置を計画していたのですが、最近やっと設定することが出来ました。
我が家では32型のLCDテレビに接続してみました。
我が家のネット環境を繰り返しておくと、
日本側は、OCNの下り8M(上り不明)のADSLで電話局より2km、イギリスの我が家ではBTの8M ADSLを使っていて下りの実効速度は4M弱です。
結果ですがレートを自動にした場合、モザイクだらけの画面が映ります。
まあ見たい番組ならばどうにか耐えられるレベルです。
PSPで見た画面をそのままテレビの大きさに引き伸ばした事を想像していただければ結構です。
子供には目が悪くなりそうで見せられそうにありません。
ここでレートを4に設定した場合、自動よりもきれいな画像で見るに耐える画面が映ります。
お勧めはレートを4から5に手動設定をして見ることです。
たまに発生する画面の途切れを我慢できれば、長時間の視聴にも耐えられます。どうしても我慢できない場合は、自動で使う方が良いかもしれません。
そもそもネット経由のストリーミングを32型の画面に出力すること自体に無理があると思いますが、一応ナマでテレビを見ることが出来るようになりました。
寝室の14型ブラウン管テレビなら十分な画像品質だと思います。
我が家では、日本の実家にLF-PK1を設置しています。この場合LF-BOX1を使うためには、LF-PK1のファームウェアをバージョンアップする必要がありました。
勝手な想像ですが、LF-PK20をベースステーションに使用したほうがコーデックの関係でもう少しきれいな画面が出るのではないかと思っています。
安定度はPSPを使ったロケフリと全く同じです。
買って正解でした。おおよそ28,000円でした。
現在LF-BOX1は販売終了になってしまっているため、手に入りにくいかもしれません。買うなら今のうちですね。
余談ですが、今までLF-BOX1の導入を躊躇していました。それはPSPをつかって番組を見ていると頻繁に接続が切断されていたためです。ひどいときは数分で切れてしまいます。つまり安定して番組を見ることが出来なかったのです。
この2年でネットの加入者が増加して回線が込んできたことが原因かと思い込んでいました。
しかし原因は日本側のADSL回線、それも家庭内にありました。どうもモデムにノイズが紛れ込んでいたようです。
対策としてADSLモデムに接続されているコードのすべてにノイズフィルタ(フェライトコア)を入れたところ解決しました。これほど効果てき面とは思いませんでした。
これから設置する人は念のためノイズフィルタを入れておくことをお勧めします。海外に行ってしまってからでは遅いです。