2010年10月4日月曜日

Kindle3の辞書を英和辞書に入れ替えるいくつかの方法


Kindleに入っている英英辞書を英日に変更したところ洋書を読む際にとても便利だったので以下にその時試した情報を書きます。
辞書の英日化の方法についてはすでにいくつかのサイトで方法が書かれています。例えば、
東村ジャパンが発売している「英辞郎●MOBI/Kindle対応版」を購入して使う方法があります。でも無料でやってみたいと思い、ネットで調べてみると他に以下の方法があることがわかりました。
一番目:
フリー辞書(無料)をベースに即インストール可能な辞書を用意してくれたサイト:
http://www.mylifetimes.net/?p=223
二番目:
英辞郎(有料の加工可能な辞書)をカットダウン加工して入れる方法:
http://blog.goo.ne.jp/gnwota/e/a223d3e1e6c512a96ecb5ee5d90aab21
三番目:
英辞郎を語形変化対応に加工して入れる方法:
http://ns.ttj.nu/whatiwannatalkabout/2010/01/02/mobipocket%e3%81%a8%e8%8b%b1%e8%be%9e%e9%83%8e-for-kindle3/
上記のすべてを試してみたのですが、
一番目は辞書をダウンロードしてインストールするだけなので大変お手軽です。単語はある程度網羅されているようですが、活用に対応されていないことと適切な意味が書かれていないケースが見受けられるため、洋書を読むにはきついのではないかと感じました。
そこで二番目と三番目を試してみました。(私は古い英辞郎を持っています)
二番目は一番ネットで広がっている方法のようです。多くの方がこの方法をとっているのではないかと思います。対応している英語の数が多く、一番目のフリーの辞書に比べて明らかに知りたい単語の意味が日本語表示されます。でももっと良い辞書がないかを調べていて見つけたのが三番目の方法です。
三番目のサイトに記されている辞書は最高です。ほぼ満足できる結果を得ることが出来ました。残念なことにサイトにはステップバイステップでの作成方法が記されていないのでとっつきにくいかと思いますが、洋書に出てくるほとんどの単語の意味を網羅しています。すごくオススメです。これは洋書を読める辞書だと思います。
残念ながら作成した辞書の再配布はできません。ご了承ください。

2010年9月26日日曜日

Kindle3の感想


最近2010年8月末にイギリスでも販売が始まった第3世代のキンドルを購入しました。買ったのは3G+WiFi版です。今回はレビューを書いてみます。
筐体:
薄くて軽いです。ページ送りと戻しのボタンを誤ってさわってしまう事が多いです。持ち歩きにはケースが必要だと思います。
表示画面:
キンドルは特徴としてe-Inkという独特の方法で画面を表示しています。一見モノクロLCDの親戚かと思ったのですが実物を見ると別物です。表示されている文字の裏に影が出来ることはありません。さわっても滲みません。
携帯ショップにかざってあるモックアップ画面に貼り付けられた写真ようにクリアでドットも細かく目立ちません。
読書目的なら私はカラーLCDよりも向いていると思います。
でもリフレッシュの動作は緩慢です。
私はキンドルのスクリーンセイバーが嫌いです。電源OFF時に好き嫌い如何に関わらず表示される事を含めて嫌いです。
キーボード:
小さいので指の関節が痛くなってきます。またナビゲーションキー部分も小さいため使い心地はよくありません。
日本語は入力できないのでツイッターなどに日本語で記事を書くことはできません。タッチスクリーンではないのですべてをキーで操作しなければなりません。まるで日本の携帯電話のようです。
スピーカー:
結構きれいな音がでます。Text-to-Speechで本を読ませた場合は、アメリカ人の発音で英文を読んでくれます。意外とスムーズに読んでくれます。
何を読むか:
日本語は問題なく表示されます。ファイル名に日本語も使えます。でもAmazonには魅力的な日本語の本はありません。 結局 Wordを変換したファイル、PDF、JPEGのファイルを読むことになりそうです。
当面は以下の目的に使おうと思います。
1.青空文庫の本をダウンロードしてPDF変換して読む。青空キンドルというサイトに行くとやり方が書いてあります。ブックマークレットを使うと驚くほど簡単にPDFの変換とダウンロードができます。
2.マンガ等のページをスキャンした連番のJPEGファイルを一まとめにZIPしたものを読むことが出来ます。この場合、字が小さくて読みにくいです。ファイルサイズが大きいので沢山入れ込むことはできません。
3.日本の英字新聞を読む。有料ですが朝日新聞と毎日新聞が英字で発行されているのでそれを読むのも良いかもしれません。毎日自動で配信されてくるそうですので次回1週間ほど海外に行く機会があったら申し込んでみたいと思います。
当面アマゾンから手に入る英語の本を読む事はなさそうです。英語が苦もなく読めて楽しめる人には良いですが私は日本語が読みたいです。
ブラウザ等については別途述べたいと思います。

Kindle3のブラウザ


今回は第3世代キンドルのブックリーダー以外の機能について書いてみます。
ソフトウェアのバージョンは3.02です。
音楽再生:
キンドルではMP3のファイルを再生できますが曲名が表示されませんしストップと曲送りしか出来ません。何曲入っているのかもわかりません。
ブラウザ:
キンドルをウェブブラウズの目的で購入すべきではないとおもいます。以下に出来ないことを中心に書きます。
WiFiであれ3Gであれ表示速度が遅すぎますし当然モノクロです。
ハイパーリンクもわかりにくいですしポップアップが開けません。例えばTwitterのリンクを開くことができません。
フレームを使っているページにおいて挙動がおかしいです。
ブラウザ内の文字のサイズを変更できません。よってニュースサイト等では文字が小さすぎて読めません。ページ内のズームは出来ます。
開いているページの記事をキンドル内部にセーブして後で読む、いわゆるウェブクリップのような事も出来ません。
たまに長い時間、ブラウザが固まります。
パソコンでマウスを使わずにブラウズすることを考えてみてください。おまけに小さなキーと格闘しなければなりません。操作性はその程度です。
上記のように出来ないことが多すぎるためオマケ程度だと考えた方が良いと思います。
3Gモデルの利点:
そんなキンドルのネット機能で良いことは、3Gモデルの場合、海外100の国と地域で3GもしくはGSMネットワークを使って無料でブラウズできることです。
但し必ずしもすべての地域やキャリアでブラウズできるとは限らないようです。
もしブラウズできない場合は、キャリアを切り替えて試してみる事をお奨めします。まずHOMEからMenuに入り、Settingを選びます。その画面でALTキーを押しながらEQQと押すとネットワーク(キャリア)を選択することが出来ます。
キンドルでネットの使い道:
イギリス国内においてキンドルでブラウズする機会はなさそうです。
でも私は年に一度、家族でアフリカ大陸や南の島のビーチリゾートホテルに行きます。そのような場所では日本の情報を手に入れることが出来ません。ホテルからはインターネットに接続できず、日本の新聞やテレビも見れないので唯一のソースはスマートフォンになります。但しデータ1メガあたり6ポンドもするのであまり見ることが出来ません。こんなときキンドルならばウェブ経由で日本語のニュース、さらに日本の英字新聞を購読しておけば3G経由で自動配達されてくるので便利だと思います。これはWiFiモデルでは不可能です。
結局私のキンドルは僻地への旅行時にブックリーダーとして情報端末として、旅のお供になる予定です。

2010年6月29日火曜日

イギリスでインターネット WiFiで3Gネットワークを使う MiFi E5830


過去に何度か取り上げている話題ですが、日本からイギリスに短期もしくは中期の滞在で来た場合、如何に安くインターネットに繋ぐかが課題になります。
先日私はMiFiと呼ばれるポケットサイズのWiFiを買ったのですがこれが意外と便利で、車の中からでもネットへのアクセスが可能になりました。
Mifi_e5830
(写真はサイズ比較のためにCDロムの上にMiFiを置いてみました。厚さはおおよそ13ミリ程です)
商品の型番はHuawei E5830というモノですが、ThreeのMiFiモバイルWiFiという商品名で売られています。
これは簡単に言うとWiFiの無線LANと3G携帯の電波の間でデータを変換してくれるもので、モバイルWiFi、略してMiFiと呼ばれています。
使い方は簡単で本体側への設定は不要です。予め充電しておいた本体の電源をONにしてWiFiとネットワークのスイッチもONにするだけです。
次にパソコンやiTouchなどでそこから出ているWiFiネットワークを探して接続すれば、インターネットに繋がります。
ウェブのブラウズやメールには最適です。
価格は本体と初回に繋いだ日から30日間有効な1GByteのデータ利用分が入ったSIMが付いていて59ポンド(約8400円)でした。
またデータ利用は10ポンドで1ギガを購入の日から30日間、15ポンドなら3ギガを30日間などと言うように後から追加が出来ます。
動画サイトを見なければ毎月15ポンドで十分なネット環境がそろいます。
ネットワークは3 (Three)と呼ばれるもので田舎に行かなければある程度カバーされています。
これをイギリスで使えばiPadのWiFi機種で3G ネットワークを使ったインターネットの利用が出来る事になります。
良い点は、小さいのでかばんの中などに入れておいて使えること。またPCに囚われずPSPやDS等WiFiが使えるものにて同時に5台まで共用できることです。値段も手ごろだと思います。プリペイドなので予め購入したデータ分を使い切ったら足せばよいため、後から法外な料金を請求されることがありません。
USBでパソコンに繋ぐモノと比較して、3G電波が受信しやすい窓際に本体を置いて使えるので有利。
弱点は、連続使用の場合、電池がおおよそ4時間程しかもたないこと。屋内で使う時は付属のUSB型アダプタ電源を繋いでおくと良い。
USB経由で充電が出来るのですが本体の電源がONの場合はUSBからの電気は通信に使われ充電がされないこと。つまり充電をするためにはUSBを繋いだままで本体をOFFにしておかなければなりません。
似たようなインターネットへのアクセス方法を以前の記事で書きましたが、現在はスターターパック(1ギガバイト分30日間のパケット料金込み)が19ポンドで販売されているので、パソコンのみで使う場合はそちらの方法もお得だと思います。
以下は少し専門的な話ですが:
買ったものはSIMロックされていますがこの機種E5830はSIMアンロックができます。違法かどうかはわかりませんがアンロックすると付属のアクセスポイント設定ソフトにて日本や他社のネットワークに設定したうえで、その国のSIMカードが使えます。ちなみにこの手のモノは日本でも売り出してきておりおおよそ2万円で販売されているようです。でも適切なデータプランに入っていないと高額なパケット請求書が届きそうです。

2010年6月5日土曜日

アメリカのミリタリーウォッチTraser P6500 Type6


以前のページでMarathon社のNavigators MIL-PRF-46374G Type III Class1について書きましたが、最近気が変わってTraserのP 6500 Type 6という時計を購入しました。こちらもMIL-W-46374FというMILスペックに対応しているそうですが、実際に軍隊に官品として納入されてはいないようです。
P65001_2
このP6500は実際に納入されていたstocker yale社のP650というモデルのレプリカでP650と同じ工場で作られているようです。 ちなみに実際に納入されていたというP650には日付窓がついていませんし、細部が若干異なっています。
このP6500を選んだ理由はMarathon社のNavigatorsに比べてコンパクトでスタイリッシュだと思ったからです。
また暗闇では、トリチウム管が光るので時刻を読み取ることが出来ます。これがこの時計の唯一の強みですね。でも敵に見つかるほど明るくはありません。さらにベゼルが12時間でふってあるため海外の時刻を読み取る目的ではとても便利です。(分でベゼルに目盛りがふってあってもダイビングをするわけではないので使い道がみあたりません。)
でも良いところだけではなく、例えば中身のエレメントを調べてみると1000円以下で買える程度の安いのエレメントが入っているようです。そのためスイス時計として過度の期待をしてはいけません。むしろファッション時計と同じカテゴリと考えた方がよさそうです。
帯磁性能にもふれていますが、これだけ安いエレメントとほぼ全体がプラスティックで出来ているのですから、帯磁しないのも当然だと思います。
さらにこのモデルは基本的にLuminox(ルミノックス)の3100と同じ物の様ですが防水性能が異なります。
海外の英文のページによるとLuminoxとTraserは全くおなじモノであり防水性能も変わらないと書いてありますが、そもそもルミノックスが200m防水であることに疑問である事と、さらにAmazone.jpのレビューによると電池交換後に4気圧まで防水性能が保たれていたという事なので、この時計は日常生活防水というところが正解でしょう。
MILスペックは満たしているとの事ですが、はっきり言って値段相応の品質ではないと思います。
時計は持つ喜びが大半を占めますが、買う人は上記の点で割り切ってから買ったほうが良いと思います。