2007年12月29日土曜日

TANGOメールがスタートしました


前回の記事で少しふれたTANGOメールが運用を始めたようです。TANGOメールの説明を読むと予想通りパケホーダイの適用外でした。やはり今の仕組みでは仕方がない事だとおもいます。 2008年4月からパケホーダイ対象になりました。
あとちょっと思ったのですが、このTANGOメールのサービスって、海外ローミング中は使えないのではないのでしょうか。
日本国内にてドコモ以外のiモードサーバーが一般向けに稼動して、ドコモユーザーに利用させる事ができるようになった点が新しい事かと思います。 つまりこれはドコモがパケットデータを他社サーバー宛てに(多分TANGOサーバー指定で)開放したという事と理解しています。
これは殆ど政治的な話であって技術的にはあまりすごい事ではありませんが、今後の丹後通信でサービスされたらよいなあと思うことを書いてみます。(以下は妄想が混じった私の希望。)
他キャリアでのサポート:
TANGOメールのページにも書いてありますが、これが無ければ意味がありませんね。ついでにPCからのメールアクセスや、メール転送サービスもサポートされるのではないかと思います。個人的にはこちらこそが先に来るサービスだと思いますが
海外パケット利用:
MVNOの変形です。海外ローミング時などドコモ網以外で利用された事業者で使われたパケット代の一括買取。
たとえば、TANGO社が海外事業者のA社と提携した上で、A社のサービスエリアにてTANGOサーバー設定のパケットが使われた場合、そのユーザーデータは、A社の追加ルーターにて直接TANGO社のサーバーにインターネット経由で送付。その上でA社は自分のサービスエリアにて使われたパケット(エアー)料金は、TANGO社がユーザーにドコモより安い料金で請求する。これによりユーザーは現地の料金に近いパケット料金で利用することができるかもしれません。通常ローミング時の料金はA社からドコモに回り、ドコモ経由でローミング中のパケット料金として利用者に請求されるが、この分のビジネスを横取りしてしまうのである。
このような事ができた場合、ドコモは怒るかもしれませんが、これって総務省の管轄外かもしれないので、完全にA社とのビジネス契約になるのかもしれません。まずはMoperaサーバーとi-modeサーバーについてアジアのドコモと疎遠の事業者と提携をしてみたら意外といけるかもしれません。
有料コンテンツ:
このまま運用していても、ドコモのパケット課金に貢献するだけで、丹後通信には直接の利益はありませんね。ある程度ユーザーの確保と知名度が上がってきた時点で、コンテンツ事業に乗り出さないとボランティアになってしまいます。
ここでやっとMVNOに一歩近づいたので引き続き携帯ユーザーの利便性と市場の活性化のためにがんばってもらいたいものです。

2007年12月7日金曜日

世界ケータイがほしい

最近、検索サイトから飛んでくる人で
「amadana 携帯」を「amanda 携帯」とキーワードを間違えて来てしまう人が多いのでご注意ください。

amadana(アマダナ)携帯のFOMA N705iは、こちらです。
http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/705i/n705i/

今回は、日本のFOMAと私、一海外在住者が欲しい携帯のお話です。

このFOMA N705i、まだ発売されていないようですが結構面白そうです。
N905iuやN705iは、3Gに加えGSMにも対応しているので、国際ローミングでイギリスの田舎に行っても使えますね。

先日、日本に行ったときに携帯電話FOMAの905シリーズを見に行ったのですが、その携帯の進化におどろきました。また親戚が持っているFOMAをしつこく触らせてもらいましたが、どうもドコモおよび日本独自のサービスが大勢を占めていました。今回はその点について妄想と考察をしてみたいと思います。
今回、端末買取プランになったFOMA905シリーズも(705シリーズも)ドコモのUIMでしか使えないと思いますが、もし本当に販売店へのインセンティブが無くなったのであればSIMロックを外して販売してほしかったです。
そしてそれが海外のi-mode事業者でも利用可能になるならば一台欲しいですね。(まあ今の仕様ではあまり使い物にならないかもしれませんが、下に書くような実験ができそうです。)

話はそれますが、
現在、丹後通信というプロバイダ(日本通信)がTANGOメールというサービスを始めようとしています。
あまり情報が無いので、私の勝手な理解(エスパーモード)ですが、どうも丹後通信がドコモとは別なi-modeサーバーを建てて、その先にメールサーバーを接続しキャリアに関係ないメールアドレスを実現しようとしているように見えます。そしてこのメールサーバーは、i-mode以外の携帯電話やひょっとしたらパソコン等からもアクセスできるようにしていると思います。

なぜそのように思うかと言えば、
この会社が、電話番号だけではなくメールアドレスのポータビリティについて触れている事。
メールの利用にはドコモの携帯のメニュー内の「iモード設定→接続先選択」を変更して行なうについて触れている事。
そしてこれが多分日本通信が主張し、総務省の裁定を仰いでいたMVNOへの足がかりではないかと思います。

但しTangoメールの規約として気になる記述があります。
本サービスの利用にかかる通信料について、携帯電話事業者が提供する定額制サービスおよび通信料割引サービスの適用を受けられない場合があります。

仮に現在のパケホーダイが、ドコモのi-modeアクセスポイントおよびi-modeサーバーを通る事を前提としていた場合、丹後メール目的のパケット料金は別料金になる可能性がありそうです。
(例えば定額サービスであるパケホーダイの料金に含まれるアプリケーションは、i-modeとαアプリに限られている。私の理解は、携帯のどのアプリによってパケットが発せられたかは、サーバー側がアクセスしてくるユーザーエージェントを見て判断している。よって接続先としてドコモのiモード以外を選択した場合、定額サービス内のデータサービスであるかの判断が出来ない。) 
現状MVNOが実施されていないため、Tangoメール側がその料金を決定する事は出来ず、ドコモの割引サービス無しの料金になるのではないかと想像しています。
今後の展開に期待したいものです。

まあ話が飛躍してしまいましたが、私がヨーロッパにて勝手にFOMAに望む事は、
① ドコモ携帯電話のSIMロックなしの販売。
これにより音声通話と日本語SMSだけならつかえますね。でもFOMAはドコモUIMの使用を前提に作られていると思うので、SIMとの相性など細かいトラブルがありそうです。(これはFOMAではなくGSM機にて経験済み)
この状態で他に使えそうなものとしては、カメラ、SDオーディオ、プリインストールのi-アプリゲームくらいでしょうか。

② i-mode接続先選択を現地i-modeオペレータの設定へと変更する事による海外i-modeサーバーの利用。
上に書いた丹後通信のように接続先を設定してつかえれば良いと思いました。
例えば、現地オペレータAの加入者はオペレータA用のiモード設定を行なえばi-modeサーバが使える。これで現地のi-mode上でのブラウジングは利用可能になりますね。ひょっとしてi-アプリやi-modeコンテンツのダウンロード、i-modeメールも利用可能になるのかな。

その上で
絶対に使い物にならない機能としては、
ワンセグ:これはイギリスではサービスされる可能性がありません。
GPS:なぜか海外では位置情報さえ掴まないと聞きました。
おサイフケータイなどFelica関連:近所にFelicaを使える場所がありません。
着もじ:異なる事業者間でできないならば無理でしょう。
きせかえツール:ネタが入手不可。おまけに機種依存だとおもいます。
などでしょうか。

海外の既存3G/GSMサービスで置き換え可能なものは、
留守番電話サービス→VoiceMail (各オペレータとも標準装備です)
キャッチフォン→Call Hold&Wait(設定は、*43#、解除は、#43#)
発信者番号通知→CLI (表示は、*31#、非表示は、#31#)
転送電話→Call Divert (例えば圏外転送確認は、*#61#)
海外発着信規制の設定など→Call Bar
などかと思います。これらはメニューから直接は使えないと思いますが、代わりにFOMAのメニューの下の「サービス→追加サービス」として新たに自分で登録すれば利用可能だと思います。

海外の既存サービスをFOMAで(多分)使えないものは
WAP:そもそもi-mode機ですからWAP用の設定が出来ないと思います。
STK:SIMツールキットはメニューに出てこないと思います。
試せないので予想でしかありませんが。。。

イギリスでは存在しているがポピュラーではない機能もあります。例えば、
プッシュトーク:イギリスではOrangeがサービスしていますが、新規加入は打ち切りされました。
2in1:Line2 Number (ALS) として対応しているSIMもありますが、あまり見かけません。
HSDPA:一部地域のみサポート。でも何をダウンロードする?
i-mode:そもそもイギリスではO2がi-modeから撤退することになっています。なのでWAPモードも必要ですね。


結局そんなわけで、我が家では日本語対応のNokiaを使っています。
あまりカッコよくないので日本国内では使いたくありませんが。

この先いつしかFOMAが現地のSIMで使えるようになったらもう少し考えてみたいと思います。
上の問題が解決すれば、これこそ本当の「世界ケータイ」いやいや「世界標準ケータイ」の誕生です。

でもこれってドコモではなくって、携帯を作っているメーカーに期待する事なのかもしれません。

なので次回はamadanaコラボではなく、「JAL OneWorld コラボモデル世界ケータイ」や「ANA StarAliance コラボモデル世界ケータイ」で限定5000台等の企画はいかがでしょうか。 そしてamadana限定モデルのようにSIM無しの物を機内販売で売ってください。
キャビンアテンダントやパイロットも使いたがるものをお願いします。

2007年12月2日日曜日

ロケフリ TVボックス LF-BOX1


長い間、ロケフリTVボックス LF-BOX1の設置を計画していたのですが、最近やっと設定することが出来ました。
我が家では32型のLCDテレビに接続してみました。
我が家のネット環境を繰り返しておくと、
日本側は、OCNの下り8M(上り不明)のADSLで電話局より2km、イギリスの我が家ではBTの8M ADSLを使っていて下りの実効速度は4M弱です。
結果ですがレートを自動にした場合、モザイクだらけの画面が映ります。
まあ見たい番組ならばどうにか耐えられるレベルです。
PSPで見た画面をそのままテレビの大きさに引き伸ばした事を想像していただければ結構です。
子供には目が悪くなりそうで見せられそうにありません。
ここでレートを4に設定した場合、自動よりもきれいな画像で見るに耐える画面が映ります。
お勧めはレートを4から5に手動設定をして見ることです。
たまに発生する画面の途切れを我慢できれば、長時間の視聴にも耐えられます。どうしても我慢できない場合は、自動で使う方が良いかもしれません。
そもそもネット経由のストリーミングを32型の画面に出力すること自体に無理があると思いますが、一応ナマでテレビを見ることが出来るようになりました。
寝室の14型ブラウン管テレビなら十分な画像品質だと思います。
我が家では、日本の実家にLF-PK1を設置しています。この場合LF-BOX1を使うためには、LF-PK1のファームウェアをバージョンアップする必要がありました。
勝手な想像ですが、LF-PK20をベースステーションに使用したほうがコーデックの関係でもう少しきれいな画面が出るのではないかと思っています。
安定度はPSPを使ったロケフリと全く同じです。
買って正解でした。おおよそ28,000円でした。
現在LF-BOX1は販売終了になってしまっているため、手に入りにくいかもしれません。買うなら今のうちですね。
余談ですが、今までLF-BOX1の導入を躊躇していました。それはPSPをつかって番組を見ていると頻繁に接続が切断されていたためです。ひどいときは数分で切れてしまいます。つまり安定して番組を見ることが出来なかったのです。
この2年でネットの加入者が増加して回線が込んできたことが原因かと思い込んでいました。
しかし原因は日本側のADSL回線、それも家庭内にありました。どうもモデムにノイズが紛れ込んでいたようです。
対策としてADSLモデムに接続されているコードのすべてにノイズフィルタ(フェライトコア)を入れたところ解決しました。これほど効果てき面とは思いませんでした。
これから設置する人は念のためノイズフィルタを入れておくことをお勧めします。海外に行ってしまってからでは遅いです。

2007年8月2日木曜日

ナイトビジョン


意味もなく欲しかったものの中にナイトビジョンがありました。
子供の頃に読んだ「スパイ入門」関係の本には、ノクトビジョンとかスターライトスコープ、ナイトスコープ等と書かれていた気がします。いわゆる暗視鏡です。
たまにヨーロッパの免税店などに置いてあり、値段はおおよそ数万円ほどしたと記憶しています。いつの間にか時が過ぎ今はおおよそ65ポンド(1万5千円)程で買える時代になっていました。なので早速買ってみました。
ナイトビジョンには第一世代から第三世代まであるようで、ネットで調べた限りでは第一世代の10倍の値段を払えば第二世代が買えるようです。また第一世代の製品に期待してはいけないという書き込みが多いようです。
そして夜間にサバイバルゲームをやる人の必須アイテムのようです。(確かに楽しそうです。でも使い始めると第一世代では満足できないそうです)
とは言え私が買った製品は、第一世代の製品です。YUKONという会社から出ている製品のOEMです。ランニングコストをかけたくないので、通常の単三電池2本で動作するものを選びました。
Night_vision2
見ての通り単眼鏡タイプで倍率は2倍だそうです。
まあ値段の割には満足です。全く光が無い暗闇では何も見えませんが、弱い光が少しでも当たっていれば、よく見えます。庭の端っこの暗闇でもこれを使えばよく見えます。(一応赤外線照射も出来るので真っ暗闇ではお手上げという事もありません)
早速、夜になるのを待って近所の森に出かけてみました。暗闇もよく見えるのですが、さすがに森の中は恐くて歩けませんでした。
但しネット上に書かれている、第一世代の評判が使ってみてわかってきた気がします。代表的な点として、
① 画面の端が歪む
どうも第一世代のナイトビジョンではこのようになるそうです。そのため視野が狭く感じます。
②解像度が悪い
第二世代と比較すると格段の違いがあるようです。ピンぼけではありませんが、画像はシャープではありません。
細かく薄いレースのカーテンに映した景色を裏から見ているような感じがします。それでもテレビでたまに出てくる「高感度隠しカメラによる撮影」よりは鮮明です。
(意外な発見として、私の車の後部座席が何者かによって常に明るく照らされている事が判りました。実際は車内で使うヘッドフォンの赤外線送信部による照射がその理由でした。)
結局は、自宅の窓から夜空を見上げて、夜間の雲の形を見るくらいしか用途がありません。
また先日は暗い夜のフィールドを見てみましたが、「夜に照明で照らされたグラウンドのように明るく見える…」
ただそれだけでした。
サバゲーをやらない人は、第一世代のナイトビジョンで十分だと思いました。
(やはり物を買うにあたって事前の目的意識は重要だと反省しました。)

2007年7月16日月曜日

海外GSM携帯でメールとブラウザ


最近、海外の3GやGSM携帯電話ではスマートフォンがはやっている模様です。
私は最新のNokiaを購入する予定もないので、手元にあったPanasonicのX800という3年落ちのGSM携帯電話を日本語化してメール(受信がメイン)、日本語ページのウェブブラウザに使えるように設定してみました。
日本語化:
とりあえず2つの方法を試してみました。
一つ目は、単純に無料の日本語フォントをいれて、日本語表示を可能にする方法です。試行錯誤したのですが、結論を書けば、ネットにて「uni12p.gdr」というファイルを探してX800のc:\system\Fontsにコピーして再起動すれば、日本語フォントで表示されます。携帯電話内部のディレクトリにアクセスするためにはFExploreというソフトが便利です。
二つ目の方法として、http://shop.psiloc.comから日本語化ソフトを買うという方法もあります。10日間の試用期間もあります。私は買ってみたのですがあまりお勧めしません。理由は日本語変換が貧弱な事(実用的ではない)、サポートが良くない事、アンインストールをするとそれ以降携帯電話の立ち上がり時にシステムエラーが出る様になってしまったこと(最悪!!)、値段が高い事などです。
ブラウザ:
さていずれかの方法で日本語が表示できるようになったら、以前のページにも書いたOperaMiniを入れましょう。これで、日本語のページのフルブラウズが出来ます。
メール:
また、携帯用Gmailを携帯電話にインストールするとGmailあてのメールを読むことが出来ます。日本語もOKです。
ここ(http://gmail.com/app)から入手できます。
地図:
また地図のアプリも入れてみました。こちら(http://www.mgmaps.com/download.php)から入手できます。
それにしてもやはりX800は古いのでアプリの起動や動作が緩慢です。出来れば最新の携帯電話で日本語を使いたいのですが、フォントをいじれる機種が限られている事や、失敗したら高い買い物になってしまうため、なかなか手を出せません。
X800はオークションサイトに出ていることもあるので安く手に入れられた際には試してみてください。

2007年6月16日土曜日

携帯電話でインターネット ブラウザ編


前回はパソコンを繋いで、ダイヤルアップ代わりに携帯電話を使う方法を記してきました。
今回はGSM携帯の単体でブラウズする方法を書きます。
オペレータは今回もOrange(UK)を例に説明します。
パケット設定をします:
まず携帯がパケット対応である事を確認してください。その上で必要な情報を設定します。機種が対応していても設定情報が入力されていなければ使う事はできません。(Orangeの場合は特にパケットサービスの申し込みは必要ないようです。)
パケット設定がわからない場合:
もし設定方法がわからなければ、
http://setuporange.wdsglobal.com/wap
に行って自分の携帯機種と携帯番号を入力すると、携帯宛にメッセージが届いて自動的に設定されます。(Orangeの場合のみ)
WAPでブラウズする:
パケットの設定をしたら、すぐにWAPブラウザでネット情報が見られるはずです。でもほとんどの機種では日本語のページが表示されません。また一部の機種は、WAPサイトしか見ることが出来ないので、あまり面白くありません。
Opera Miniでブラウズする:
携帯電話にOpera Miniというブラウザをダウンロードするとフルブラウザとして一般サイトをブラウズすることが出来ます。いま市場に出ている携帯電話なら利用可能なものが多いです。(MIDP JAVA対応機種ならOKです)
ダウンロードは下のリンクから行えます。
http://jp.opera.com/products/mobile/operamini/sms/
これで、携帯で見れるページが格段に増えました。でも問題は日本語のページがみられない場合が多いです。ちなみにシンビアンのS60をベースとしたノキアやソニーエリクソン製の携帯電話なら日本語表示が可能になるかもしれません。方法はそれぞれ異なるので、サーチエンジンで 機種名と日本語化 をキーワードにしてサーチしてみるとそれぞれの方法が書いてある場合があります。いずれの場合でも日本語の入力については出来ないようです。
このOpera Miniの特徴に、
ページのレイアウトを携帯電話用にアレンジしてくれる。
画像データなどを小さくし、かつデータを圧縮して携帯に送信してくれる。
事があります。Opera MiniでブラウズするとOperaのサーバーが一度ページを見に行って、上記の処理を行った情報を携帯電話に送り込んでいます。
使ってみた感じとしては、通信速度よりもサーバーのレスポンス時間の方が気になります。
パソコンの代わりにはなりませんが、移動中にもウェブを見ることができます。

2007年6月12日火曜日

ソーラーパワー付デイパック


昔、長期休みの度にバッグ持ってアメリカやヨーロッパ、一部のアジアの国を旅行をしていました。いまだに未練がましく今回はデイバッグを購入してしまいました。
今の時代、音楽プレーヤーや携帯端末は欠かせないので、電源確保のためにソーラーパワー付デイパックを購入しました。つまり太陽電池つきデイパックです。Reware JUICE BAGS
Juice_bags ソーラーバッグ
どうも最近日本のテレビでも放送されたそうで、一部に人気の品だそうです。
私はたまたまアメリカのebayで新品販売を見つけたので購入してみました。
http://www.rewarestore.jp/jb_orig.html (リンクは日本代理店のサイト)
優れた所:
ソーラーパネルが柔らかく出来ていて壊れにくい。
他社の商品に比べてソーラーパネル部分の違和感が少ない。
出力が7ワットと他社の製品に比べて抜群に大きい。
直射日光ではなくとも、ある程度発電してくれること。
ふたを開けるとペン入れや小物入れがたくさんついていること。
全体的に四角く出来ているので、物が入れやすくたくさん入ること。
気になる所:
ふた部分がベルクロで留まるので、カバンを開くたびに「バリバリ」とうるさいこと。(改良バージョンが出る模様)

なにより購入のきっかけとなったのは、下の写真を見てイッパツで気に入ったからです。
ソーラーバッグ
(最初は未開の土地かと思ったのですが実はネパールらしい。別な写真を見ると背景にはビルもあるので電気がない未開の土地ではないようです。)
これならば、携帯電話に直接充電する事も出来るし、そのほかの時間はお出かけ用USB電源に充電しておけば夕方になっても電源が取れるので重宝しそうです。
出張には持っていけませんが、何時の日かこのバッグを持って昔のように自由気ままな旅に出かけたいものです。

イギリスの携帯電話からインターネット接続方法


今回の情報はチョッと難しいかもしれません。(以前の記事についての詳細情報を書いてみました)
ロンドンなどに滞在する人で、日本との連絡や情報の取得にネットは欠かせません。通常はホテルやネットカフェ、街角の無線LANを使う事が多いようです。
但しこれらが使えない場合に最後の選択肢として携帯電話をつかってネットに繋ぐ方法があります。日本でもmoperaという同様のサービスがあるようですが、個人ユーザにはなじみが少ないと思います。
なぜ最後の選択肢かというとGSM携帯の場合は欠点が多いためです。私がプリペイド携帯で試した方法を書く前にその欠点を述べます。
試す前に知っておく事:
1.GPRS対応の携帯電話が必要である事。
2.パソコンとの設定が非常に難しい事。
3.通信料金節約のため専用プランに入る必要がある事。
4.オペレータがルールを変更することがある事。
5.通信速度がダイヤルアップなみの45kbps程度である事。
私が試した方法:
この方法は全くの無保証です。(2007年6月9日現在)
Orangeのプリペイド携帯電話でインターネットに接続してみました。
1.必要な機器をそろえます
• OrangeからプリペイドのSIMカードとパケット対応の携帯電話を入手して、ユーザー登録をします。これによりとりあえずは通常の携帯電話として使用する事が出来ます。(日本まで1分10ペンスの通話プランもあってオトク。詳細はこちら)
• 料金はとりあえず10ポンドを入れておきましょう。コンビニなどでバウチャーを購入する事が出来ます。
• 携帯電話はGPRS Multislot Class8もしくはClass10 以上のパケット対応の携帯電話でなければ使い物になりません。PCと接続して使用するためにはUSBケーブル、赤外線、Bluetoothなどいずれかの方法でパソコンと接続できる機種である必要があります。
• 当然パソコンが必要です。ノートタイプが良いです。
ここまでで必要な機器がそろいました。次は設定です。
2.パソコンとの接続について
一応添付されている携帯電話のCD ROMをインストールすると接続できるようになるはずなのですが、私の場合はうまく接続できませんでした。 うまく行かない場合は以下を参考に設定をしてください。
基本的には2つの事を行わなければなりません。
1つ目は、ケーブル、赤外線、Bluetoothのいずれかで携帯電話をATコマンドで操作可能なモデムの状態にする事。
2つ目は、ダイヤルアップネットワークを新たにパソコンに設定し利用可能にすること。
1つ目のモデムとして認識させる事について、
赤外線の場合は携帯電話側のIrDA(赤外線)機能をONにしてパソコンの赤外線ポートと向かい合わせにすればCOMポート(IrDAポート)として認識されるようです。
USBケーブルの場合は、ドライバーをインストールした際にCOMポートが割り当てられるのでそのCOMポートがモデムとして割り当てあてられていると考えてください。
Bluetoothも接続できた時点で携帯電話がモデムとして認識されるのでそのCOMポートを利用します。
大事な事は、携帯電話がモデムとしてどのCOMポートに割り当てられているかを知っておかなければなりません。
2つ目のダイヤルアップネットワーク作成について
インストールしたソフトにダイヤルアップ作成用専用ツールが含まれている事が多いようです。
Orangeの場合、以下の情報が必要でした。
APN(Access point name Address):orangeinternet
User Name: user
Password: pass
ダイヤルアップ作成ツールが駄目な場合は以下の手順で接続のための設定が可能なようです。
私は付属ソフトで失敗したのでそれを一度アンインストールをした後、手作業にてダイヤルアップネットワークの設定を行いました。
最初にターミナルから
AT+CGDCONT? にてパラメタが設定されているかを調べました。
Orange用は、
AT+CGDCONT:1,”IP”,”orangeinternet” (← 1と書いてある部分は2であっても良い。その場合はダイヤルアップ番号を“*99***2#”とすること。)というプロファイルが入っている必要があります。
見当たらない場合は、ATコマンドで
AT+CGDCONT=1,”IP”,”orangeinternet” と入力する必要があります。
その上で上記のユーザー名とパスワードを使います。
そしてダイヤルアップ番号は、“*99***1#”として発信してください。
(TCP/IP以外のプロトコルはOFF、IPは自動取得、ヘッダーコンプレッションはOFFにしてください)
3.料金について (2007年6月9日現在)
Orangeはプリペイドの加入者がGPRSを使った場合、1MBあたり4ポンドの課金をします。但しExtraという「その日の夜中12時までデータが使い放題」というプランに申し込む(データを使う日のみ1ポンドを事前に払う)事によって料金をセーブする事が出来ます。(Access To Orange WorldというExtra)申し込み方法は、Orangeの携帯から450に電話を掛け自動応答の音声に従って番号を選択してExtraの申し込みを行います。(オペレータと話をする必要がないので通話料や申し込み料金は無料。450に掛けたら順に3→1→1→5→1)つまり250kB以上のデータを使う日は事前に電話を掛けてその日の申し込みをしたほうが得になります。
申し込んだ場合、その日の夜中までは使い放題です。Orange以外でも使い放題のプランがあるのですが、他社はFaire Usageという名の事実上の上限が低く設定されています。Orangeは25MBです。その上限値を越えるとペナルティが課されます。ただ主にWAPなどあらかじめ電話に搭載されている携帯ブラウザ等の利用を想定しているようです。もしもデータ量が超えたり、他のアプリを使っている事が見つかった場合は利用の制限が加わるそうです。Vodafoneなどでは携帯のWAPブラウザ以外のアクセスは事前申し込みがない場合遮断しているようです。その上で14MB以上のアクセスには1MBあたり2ポンドの追加料金を課しています。
Orangeの場合でもイギリス国外からパケット通信を行った場合は、お得なデータプランが存在せずローミング扱いとなるため、1MBあたり8ポンドという高い料金をとられるので注意が必要です。
4.ルールについて:
たまにデータプランなどが変更になるのでこの先もどうなるのかわかりません。突然WAP以外のパソコンを使ったアクセスが将来変更される可能性も捨てきれませんので注意が必要です。今のところ3Gを使った「使い放題プラン」はプリペイドには設定されていませんが、将来は利用可能になるかもしれません。よってたまにウェブページなどで情報収集が必要です。
料金の部分にも書きましたが、色々な制限があるプリペイドの中で比較的料金的にも自由度が高いのがOrangeであるため、ここではOrangeにてExtraを使ったデータ通信の方法を記しています。
5.通信速度について:
必要な機器の部分にも書きましたが、使用するGSM携帯電話のGPRS Multislot Classが8若しくは10以上であることが大事です。その条件で初めてダイヤルアップ並みの速度が確保できる可能性があります。(ここで可能性と書いたのは、ネットワークが込んでいた場合は、ダイヤルアップの速度も与えられない可能性があるためです。経験則で言えば毎回45kbps程の速度は出ているようですが地域や電波の強さによっても異なる可能性があります)このMultislot Classですがカタログなどを見ても積極的には書かれていない事が多いため注意が必要です。WAPブラウザでは通信速度はあまり必要としないため、このMultislot Classはパソコンを繋いでパケットを使う人に主に関係するスペックだと考えてください。(Multislot Classとは、その携帯が上りと下りデータにいくつまでタイムスロットを割り当てられるかを規定したものです)
さて、うまく行きましたか?
ずいぶんと複雑ですよね。お勧めしない理由は、上記の通りです。
試す人は、うまく行かない場合の覚悟を持って実行してください。
私は機種ごとの設定を書き出す事も出来ませんし自己責任でお願いいたします。

2007年6月10日日曜日

GSM携帯でインターネット


ギリスのGSM携帯電話でもデータ通信が出来ますがパケット料金が高い事と、WAPでは魅力的なサイトがないことから今まであまり使ったことがありませんでした。
ところが今年に入って、各オペレータもお得なデータプランを用意してきました。
今回はOrangeプリペイドにて1ポンドを払うと一日使い放題(実際は25MBまで)というデータプランに入って見ました。その上でPCと繋いでPCのブラウザでネットをブラウズしてみました。
以下の記事の詳しい設定方法は、こちらの別ページに書きました。
このデータプランは、パソコンに接続して利用することを禁止しており本来はWAPのみで使い放題のようですが、PCと接続したら繋ぐことが出来たので良しとしました。(発覚した場合は通知され、その後速度や購入の制限が加わるそうです。) またプリペイドなのでパケ死の心配がありません。実際に1ポンド払うとその日の夜中の0時までのパケットが使い放題になりました。
速度:
今回は、とあるGPRS Multislot Class8の携帯電話をOrangeというオペレータで試してみました。
この場合、サーバーから動画を落として実験したのですが、コンスタントに45kbps位の速度でした。当然ながらペストエフォートであり、状況により速度は変わると思いますが今回は意外と安定していました。
このマルチスロットクラスは重要です。機種ごとにサポートするクラスが異なるのですが、現状ではマルチスロットクラス8以上(クラス9は除く)の機種を使った場合、ダイヤルアップとほぼ同じ程度の速度が出るようです。当然電波の強さにも左右されますが、何とかナローバンドと同じ程度の環境が出来ました。
念のため書いておきますが、上記の速度は下り方向の速度です。上り方向は推定で9kbps程度だと思われます。
意外だったのはOrangeがMultislot Class8の私の接続要求に対してその最大スロットである4スロットを割り当ててくれたことになります。これなら一応メールも使える速度だし、ブラウザもストレスはあるものの行える速度です。
今度のキャンプにはパソコンを持っていこうかな。
実はGPRS Multislot Class5の別な機種でも試してみたのですが、実効速度で15kbps位しか速度が出ませんでした。これでは使い物になりません。機種を選ぶときは慎重になったほうがよいです。
(3Gの携帯では、プリペイドのパケットプランが充実していない事と、私が3Gの携帯を持っていないので今回はGSM携帯での実験になりました。)
さらに詳しい設定方法を、こちらの別ページに書きましたので、興味があれば読んでみてください。

2007年5月20日日曜日

RIMOWA Salsaの使い勝手


旅慣れた人は、カバンにこだわったりしますね。
例えば、TumiやRIMOWAとか。
私もちょうど半年ほど前に日本に行ったときに、欲しいと思っていたRIMOWAのスーツケースを買いました。
RIMOWA(リモワ)と言えば、アルミニウム製の軽いと言われるスーツケースやブリーフケースが有名です。主に短期の日本出張時に使うことが目的なので、80リットル程の容量のものを選びました。
リモワのアルミニウムも良いのですが、軽いとはいえ通常のスーツケースとほぼ同じ重量になってしまいます。
今回は「リモワ ブランド」で本当に「軽量であること」に絞った結果プラスチック製のSalsaというシリーズを買うことにしました。型番は、Salsa 856.70というもので、82リットル、3.5キロでキャスターは壊れるとイヤなので2輪の物を選びました。
良かった事は
リモワを持っていると何となく旅慣れた様でうれしい事。(でも本物っポクないなあ)
ターンテーブルで廻ってくるときに一発でわかる。(持っている人が少ない)
軽いので取り回しが楽であること。
キャスターが静か。
気になることは、
このスーツケースは凄く華奢です。まるでペットボトルです。取っ手を持ち上げると全体的にたわみます。この取っ手部分は破損しやすいと思います。また閉じ目がファスナーなので荷物の入れ方によっては立てたときズレたようになります。 またファスナー部分は擦ってひとつでも壊れると使い物にならなくなるので注意。
今までに私が購入したスーツケースの中では低品質の部類だと思います。でも値段は高い。
これらの事は、実際に荷物を入れないとお店ではわかりません。中に壊れ物は入れられなさそうです。結局感触としては布製のスーツケースとドッコイのような感じです。上記のことを思い出した上で、私は絶対にお店で物を見て買うことをお勧めします。
スーツケースについては消耗品でもあるので、使い道を考えた上でコストパフォーマンスを考慮すると、サムソナイトの布製軽量スーツケースに軍配が上がりそうな雰囲気です。(今のところRimowaは壊れていないのでなんともいえませんが)
やっぱり、RIMOWAはアルミに限るかもしれません。でも復元性のないアルミも壊れやすそうにみえますが。
一般に安く売られている(引き手部分が内蔵された)ハードスーツケースは、単体で6キロから7キロの重さがあります。ディスカウントショップなどで1万円から売っています。
RIMOWAのアルミ製スーツケースは82リットルで、6キロほどの重さです。おおよそ8万円から購入できるようです。
やはりRIMOWAは「アルミ製」で「Rimowaが好き」な「余裕のある人」のみ使うものなのかもしれませんよ。
参考:Salsaシリーズについて (私の理解)
856.70の「70」の部分は大きさをあらわしているようです。他に77等があります。
856.70の「8」の部分は材質のようです。「8」がプラスティックのようでSalsaは8から始まるようです。
856.70の「5」の部分は「5」だと2輪、「7」だと4輪のようです。他にも変形の「6」もPlusシリーズに有り。
856.70の「6」の部分は意味がわかりません。

2007年5月10日木曜日

MP3プレーヤー付き小型GSM携帯電話


i-Mobile 310という携帯電話を見つけたので入手してみました。
タイのSmart i-Mobile社製の i-Mobile 310という機種です。
これはGSM方式の携帯電話なので日本国内では使用できません。またアップル社とは関係がありません。今回は日本語のレビュー記事があまり見当たらないのでこの機能や私の感想などを書いてみます。
Imobile1

特徴は、
GSM 900MHz, 1800MHz, 1900MHzに対応。
GSM機では世界最小。
MP3プレーヤー内蔵。
FMラジオを内蔵。
私の興味は、
独特の形と表面ミラー仕上げ。
1G (ギガ) までのmicroSDカード(TransFlash)を追加可能。
SIMロックされていない。
11時間の音楽が再生可能。
この大きさで電話の待ち受け時間は最大220時間。
通常のヘッドフォンがそのまま利用可能。
MP3を着メロに指定可能。
USB端子から充電が可能。
ワールド対応の充電器。(日本型コンセント)
タイ王国製というめずらしさ。
値段が安い。
割切らなければならない点は、
日本国内では電話機能は使えない。
日本語によるメッセージ等の入力は不可能。日本語SMS表示は可能。
MP3ファイル名は日本語表示されるが、ひらがなのフォントがヘン。
FMラジオは周波数帯が異なるため日本やロシアでは使えない。
なぜか通信販売でしか手に入らない。
つまり日本に住む日本人は、わざわざこの機種を選ぶ理由がないことです。
但し日本国外に住んでいる人にとっては結構オモシロい携帯電話ではないかと思います。
さて上記のうちいくつかの点について詳しく書いてみます。
1.世界の標準といってよいGSM方式の3バンドに対応しているので欧州だけでなく米州でも使用可能。またSIMロックされていないので現地で手に入れたSIMカードをつかってすぐに使えることと思います。ドコモのFOMAカードUIM(USIM)を入れても使えます。
2.大きさは見ての通り。表面がミラー仕上げであることとOLEDを用いている事から、太陽光の下では見えにくいという欠点があります。
3.電池の使用については、音楽プレーヤーと組み合わせて使う場合は、短めだと思います。サイズが小さいのである程度仕方がないとは思いますが、USB端子から充電ができるので職場に専用充電器を用意しておかなくとも良いことがせめての救いです。ちなみに付属の充電器は100Vにも対応しています。
4.MP3プレーヤー機能については、街で一般に安価で売られているUSB型スティック型の物と同じと考えて差し支えありません。そのためUSBメモリーとしての利用も可能です。但しMP3形式のみ再生可能です。つまりWMAなど他形式のファイル再生はできません。当然音楽を聴いている最中でも着信できます。MP3プレーヤーとしてみると曲と曲の間に「プチッ」と音が入ります。また無音時に受信動作のためか不要な雑音が入ることがあります。そのためあまり出来はよくありません。 プレーヤー機能とは異なりますがMP3を着メロに設定することが可能です。
5.外部との接続端子として、ヘッドフォン端子(兼ハンズフリー)、USB端子があります。残念なことにBluetoothやWiFi、赤外線通信(IrDA)等の機能は付いていません。またパソコンと繋いでデータ通信はできません。
6.珍しくタイ製です。私の家にある唯一のタイ製品ではないでしょうか。このSmart i-Mobile社ですがタイでは株式上場されており携帯端末事業だけではなくネットワーク事業者でもあるようです。しかしながら欧州からウェブページに接続できません。政治的な影響かもしれませんが、この辺のいい加減さが私の「タイの印象」とマッチしています。
さてこの製品に興味を持って手に入れたいと思った人はどうしたらよいのでしょう。私はいつものごとくeBayで買いました。価格は36ポンド+送料19ポンド。(約13,000円)
このショップ「TeleWhiz」から買いました。
送料が高いのですがタイからはFedExで送って来ました。今回は週末に注文、タイで月曜昼に発送、イギリスの我が家には水曜日朝に届きました。
月曜昼にバンコックで集荷され、その深夜にフィリピン着。
火曜早朝空路パリへ、夕方パリ到着、そこからロンドンへ。
水曜早朝に通関後、我が家の近くの集配センターへ、そして我が家へは朝9:30到着。
(Web経由で刻々と荷物が積み替えられていく状況がトラックできて楽しいFedEx)
しばらく使ってみようと思います。

2007年5月1日火曜日

BOSE QC3のマイクロフォン


特に飛行機に乗ることもなく電車に乗る機会もなく、若干もてあまし気味のBose QuietComfort3です。
それにしてもこのQC3では、他のノイズキャンセリングヘッドフォンに見られるような無音時のホワイトノイズが感じられません。(私には全く聴こえません。)
このQC3は耳当ての位置や方向を微妙に動かすと、外部からの音や音楽(ON時のみ)の聴こえ方が微妙に変わります。
今回は耳当てパッドの部分を外してみました。この部分はもともと取り外せるようになっています。
さて中をのぞくと、大きなドライバー(スピーカーにあたる部分)の前にマイクロフォンを発見。これでヘッドフォンの内側に入ってくる雑音を拾って、それを打ち消しているようです。もしくはホワイトノイズ削減にも効果があるのかもしれません。
Qc3_mic2
他のヘッドフォンではカップの外側でノイズを拾っている物が多いですが、BOSEはカップの内側の音を拾ってノイズキャンセリングをしているようです。
耳の中に入ってくる余計な音を除去するには、耳の中にて余計な音を拾う事は理にかなっていると思います。 この場合ダイナミックレンジの広い物でないと、音楽が鳴っているドライバーの真ん前にあるマイクからの出力が簡単にサチュレーションを起こしてしまうと思います。
もしマイクロフォンの出力にAGC回路を入れた場合は、リズムの間に外の雑音が聞こえてくることになります。ボーズ先生のノウハウなんだろうなあ。
分解して、マイクの線をショートさせた場合に音がどのように変わるか等の実験をしてみたくなりましたが、今のところ我慢しています。

2007年4月27日金曜日

飛行機での暇つぶし


たまに日本への出張や里帰りで飛行機に乗るのですが、毎回悩みのタネです。
以下に機内での暇つぶし方法を書いてみます。
はじめに
何かに集中していると時間が経つのが早く感じます。
ヨッパライながら何かをしても飽きるのが早いので、ヒマつぶしがきかなくなってしまいます。
お酒を飲むと集中力が下がるので、よいおしゃべり相手がいる時、寝る時以外には、飲まないことをお勧めします。
さて以下が本題です。
1.PSPで暇つぶし (2時間の暇つぶし)
ソフトは数独(スウドク)や、カードゲームなどを持っていきます。
昔は安物ゲームのテトリス、もしくはポーカーゲームでした。
基本的に機内エンターテーメントのゲームはイライラするので使いません。
2.PSPで映画を見る (2時間の暇つぶし)
偽物4ギガのメモステに映画を入れて持って行きます。一応20時間のビデオを用意しておきます。。外部電源が無くとも3時間以上は見ることができるようです。
外部電源には、「お出かけ用USB電源記事」が役に立ちます。 スタンドも忘れないように。
3.食事 (1時間の暇つぶし)
出発後と到着前の2回の食事でおおよそ1時間と計算しました。
4.雑誌と漫画 (2冊で1時間の暇つぶし)
実は暗い機内で読書などをするのが苦手なので1時間としました。小説などを読めば3時間ほどつぶれるのかもしれませんが、機内で努力することは好きではないので。
ちなみに青空文庫などの小説をあらかじめA4用紙にプリンターで両面印刷してもって行くと、長い小説も数枚の紙に収まってしまうので、読んだらそのまま捨てて来るのも手かもしれません。
5.機内探索 (15分)
まあ、トイレにたったときなどに、キャビンの一番後ろや非常口ドアから15分ほど外の景色を見ましょう。スチュワーデスの人と会話ができる機会があれば、もっと時間がつぶれます。 関連記事
さて、上記で6時間15分の暇つぶしです。
6.睡眠 (3時間の消極的な暇つぶし)
反則かもしれませんが寝たくなくとも機内を暗くされてしまうのでおおよそ3時間くらい寝ることになります。耳栓が必須だと思います。関連記事
7.離着陸の前後 (1時間を暇として受け入れ)
離陸直後と着陸前の30分ずつ合計1時間程は、電子機器は使用することができませんので、あきらめて暇として受け入れています。機内誌をめくって免税品のカタログを見たり、帰りの便で買うお土産でも見ておきましょう。関連記事
ここまでで10時間15分。
8.iPodを持っていく (ながらで3時間の暇つぶし)
食事の時間などに聞いています。ポッドキャスティングの特にラジオ番組を落として入れておきます。音楽も当然OKです。あと大阪MBS朝のラジオ番組、「ありがとう浜村淳です」は、1時間番組なのでダウンロードして入れてから出かけています。(これはポッドキャストではありませんが、ツールを使うとダウンロードする事ができます)
ヘッドフォンは当然BOSEのQuietComfort3関連記事です。
ここまでで、まだ10時間15分。
9.パソコンをいじる (1時間半の暇つぶし)
ノートパソコンの電池は2時間程しか使えない場合が多いので、ここでは1時間としました。飛行機内でのパソコン電源に関する記事はこちらです。かちゅ~しゃで「2ちゃんねる」の気になるスレッドをダウンロードしておいて、それを読むと時間が経つのが早いです。
また、ブログの原稿を書くと、2時間は暇がつぶせます。若しくはメールでも書きましょう。
以前はインターネットが使えたのですが、既に使えなくなってしまい残念。

さて、ここまでで、11時間45分の暇つぶしになりました。無事ロンドン到着です。
長旅、お疲れ様でした。
番外その1:機内の騒音レベルを測る (30分の暇つぶし)
次回は、パソコンで機内の騒音レベルと周波数分布を測定してみようと思います。
できれば、QC3のノイズキャンセラーの特性を測りなおしてみたいと思います。たぶん機内での利用に最適化されていると思うので。

番外その2:上空の放射線量を測る (30分の暇つぶし)
それぞれの測定場所をナビゲーションの地図を見ながら結果を表にしてみると暇がつぶれます。小型のガイガーカウンターの記事です。
実際に測定してみた記事はこちらです。

私の経験その1
東京からロンドンまで3時間ほどしかかかっていない気がしたことがあります。それは眠くて機内で寝続けたときです。離陸して食事後すぐに寝てしまい、「2時間ほど寝たかな」と思ったら着陸態勢に入っていました。
私の経験その2
モスクワ経由便でゲームをやっていたらドスンと音がして、いつの間にかモスクワの空港に着陸していた時がありました。(離着陸時の電子機器の使用は禁止されています。ご注意ください。) 成田着陸時は事前に気がつきました。
私の経験その3
機内で食後にお酒を飲んで寝た後、誰かに起こされました。気がつくと既に到着しており、客は誰も居らず、スチュワーデスなど数人に囲まれていました。(死んでいたとでも思ったのでしょうか?)それにしても通路席である私の隣に座っていた人はどうやって降りたんだ?

2007年4月16日月曜日

ノイズキャンセラーヘッドフォン無音時の違和感


ノイズキャンセラー付きヘッドフォンについて、ネット上のブログや記事を読むと、
「ヘッドフォンのノイズキャンセルが耳に違和感があり、長時間使えない。」とか、「独特の無音の感覚がなじまない」等と言うコメントを散見します。
実は私もこれらのコメントに同意します。ノイズキャンセラーで完全に無音になるわけではないのですが、独特の違和感(感動と感じることも)があると思います。
さて、無音とはどのような物か、体験したことがありますか?
私は宇宙に行ったことはありませんが、身近なところに無音室(オーディオチャンバー)があります。よって使っていないときには何時でも見学できます。(ピラミッドみたいな形のスポンジが壁に埋め込まれている小さな部屋です。)入ったことがある人はわかるかと思うのですが、部屋に足を踏み入れた瞬間にすごい違和感があります。別にアクティブノイズキャンセラーが部屋の中で動作しているわけではないのに、それと同じような違和感があります。
これを強いて言えば「新雪の山に登って、息を切らしている時、自分の息の音以外にまわりの音が一切聞こえない時の感覚」の10倍くらいの静けさです。
私の主観になりますが、一般に一定以下の不自然な静けさの中で、人は安らぎを得ずに逆に違和感を持つのではないでしょうか。 耳フィルターがその役目を必要とされなくなった時に違和感信号を頭の中で発信するような感じかな。私はノイズキャンセラーのスイッチを入れた時の違和感と、オーディオチャンバーに入ったときの違和感がとても似ていると思います。
つまり必ずしも逆位相の音が違和感を生むわけではなく、日常(主に目で見ている自分が置かれている)状況と異なった状況におかれた聴覚が違和感を生むのではないかと私は考えています。
だってノイズキャンセリングのヘッドフォンで音楽をかけて聴き始めれば無音の違和感はなくなるでしょう?
今回は技術的な話でなくてすみません。

2007年4月15日日曜日

BOSE QC3が減らすノイズを測ってみた


BOSE QuietComfort3で、どれだけノイズが削減されているのか知りたかったので、自分で簡易に測定してみようとおもいました。
音響測定器がないので、代わりにefuさんという方が作られたWaveSpectraというソフトをパソコンにて使わせていただきました。 (WaveSpectraはこちらからダウンロード可能)
マイクロフォンには、VoIP用ヘッドセットのマイク部分を使いました。
これを写真のようにセットして自分の耳とQC3の間にマイクロフォンをはさみこみ、PCスペクトラムアナライザで測ってみました。
Voip_mic Mic_and_qc3
方法:
ノイズの音源は、自宅のダクト型換気扇の下として実験をはじめました。
QC3を頭に装着して15秒間の測定で、レベルはMAXホールド(最大ノイズラインを測定)しました。
合計4種類の測定をしました。
1.換気扇を回さないで、QC3のノイズキャンセラーOFFでレベルを測る。
2.換気扇を回さないで、QC3のノイズキャンセラーONでレベルを測る。
3.換気扇を回して、QC3のノイズキャンセラーOFFでレベルを測る。
4.換気扇を回して、QC3のノイズノイズキャンセラーONでレベルを測る。
結果:
上記1、2、3と4のスクリーンショットを下に貼り付けます。
グラフでは赤い線に注目してください。
2ncoffno_noise_12nconno_noise2ncoff2ncon
さて、見難いと思うので適当に値を拾って、エクセルで表を書いて見ました。
(1番と2番の差がほとんど見られなかったため、2番のみをプロットしています。また本来はX軸は対数にしたかったのですが、ご容赦を。また一部中央で落ち込んでいる部分が200Hzです。見難い表ですみません。)
Nc_chara1
これを見ると、80Hzあたりから500Hzあたりの帯域で、10dB以上(最大16dB)の減衰が見られます。
16dBは思ったよりも少ない数値です。カタログを鵜呑みにすれば、16dBの減衰をするヘッドフォンは他にもあります。今回は、あくまでも簡易的な測り方であり、特にマイクロフォンの低音域の特性などいい加減なもんかも知れませんが。またノイズキャンセラーのマイクロフォンにもダイナミックレンジがあるハズな為、最大限のノイズキャンセレーションを発揮できる騒音レベルと言うものもあると思います。
とりあえず今回の実験から見られる特性としては、350Hzまでは、ノイズキャンセレーションが効いている。それ以上の帯域になってくるとキャンセレーション量が少なくなる。そしておおよそ1kHzの点からはキャンセレーション無しとなる。
人間の耳の感覚なので、数値で一概には表しにくいですが、やはり「ノイズが減るため外部からの人の声やアナウンスが聞こえやすくなる」という傾向は出なさそうです。
1KHz以上の電話のベル等の音は影響を受けていませんが、耳にパッドを当てているだけでも聴きにくくなるということをお忘れなく。
ノイズキャンセラーにより「聴いている音楽のボリュームを不要に上げずに済む」もしくは「ヘッドフォンからの音楽に集中できる」という効果はあると思います。
BOSE先生、これでよろしいのでしょうか。

2007年4月14日土曜日

USB電源 お出かけ用


普段、出張の際などに、予備電源として私はこんなものを携帯しています。
Usbpower1Usbpower2
これって充電して使えるUSB型電源です。
使い方は
充電は付属のアダプタかパソコンのUSBから付属ケーブルで上のプラグに繋いで(IN)電気をためておきます。
そして必要な時には、上部のUSB端子(OUT)から機器に繋ぎます。
使い道は(私の場合)
飛行機に乗っている最中のPSPに電源供給。
移動中に携帯電話に充電。
iPodに充電。
まあUSBから電源供給できるものや、5Vで動作するものはこれでOKです。
写真で見てのとおり、コンセントからUSBの5Vにするアダプタやケーブルが付いている(おまけにワールド電源対応)ので、これ一式を持っていくと他の機器のACアダプタを持っていかなくとも済んでしまうのでお得でかさばりません。
PowerBank slim W-ZERO3 Black FPS220WZB(Amazonリンク)というものです。デジタル機器を持って出張する人には便利なグッズです。

2007年4月13日金曜日

飛行機のパソコン電源


長距離の飛行機に乗ってパソコンを使用したい場合に問題となる事は電源。
電源さえあればDVDも見れるし仕事も快適にこなせます。
さて、今回は飛行機のパソコン用電源の話です。
私の知る限りでは、航空会社により異なる2種類のパソコン電源が存在しています。
機内パソコン用電源は航空会社が設定しているものなので、以下はあくまでも参考として利用してください。もし実際が異なっても責任は取れません。
1.家庭用コンセントと同じタイプの電源のもの
家庭で使う時と同じように、普段使っているアダプタをコンセントをさしてパソコンを使います。この場合、専用アダプタ等を用意する必要がありません。いつも家庭などで使っているアダプタが使用できます。
ロンドン便では、
ANAのプレミアムエコノミーとそれ以上のクラスで利用可能なようです。
JALは機材により異なり、
ボーイング777の場合、座席番号33より前の全ての席 (これはエコノミークラスも含まれます。
当然ビジネス、ファーストも)
ボーイング747の場合、ビジネスクラス以上の席で利用可能なようです。

2.飛行機専用の電源アダプタが必要なもの
下の写真のような飛行機専用の電源アダプタを購入してパソコンにつないで使います。またパソコン側への差込口は機種専用のものを同時に購入します。(付属している物もあり)
参考のため、飛行機側への差込口の拡大写真も貼り付けておきます。
AirpowerAirpower_plug
Amazonへのリンク Targus PA360B ユニバーサルAUTO/AIRアダプタ
この専用アダプタは、飛行機および車のシガライターで利用でき、価格は1万5千円くらいで手に入ると思います。
ロンドン便では、
バージンアトランティックのプレミアムエコノミー以上のクラス。
ブリティッシュエアウェイズのビジネスクラス相当以上で導入されているようです。

便によりパソコン電源がつかえない場合もありますので、事前の確認や注意が必要です。

Memory Stick偽物の見分け方


今度は、4GのメモリースティックDuoをebayオークションで買いました。
以前もebayで2ギガのメモステを買って、それが偽物(模造品)であったという記事を書きました。
そのときの偽物2ギガは20ポンドでしたが、今回は4ギガが23ポンドでした。予想通り今回も偽物でした。
Memory Stick Duo 4G偽物
現在は外見からの見分け方は困難です。
開封前にパッケージから
今回のパッケージの印刷を見る限りでは、判別は不可能に近いと思います。また今回のものは英文で書いてあるため日本語の微妙なフォントの不自然さや、文字の間違えを見つけることはできません。
ただしよく見ると、メモリースティックアダプタの表面にプリントしてある文字がきれいではありません。傷のようなものが見えます。
また写真では中央にメモステが君臨していますが、実際は外れてパッケージの中のどこかに紛れ込んでいました。本物はそんな状態で売られる筈がないと思います。
開封後にPSPメニューからマジックゲートを確認
PSPならば、わざわざ著作権保護つきの音楽を使って実験することもなく、メニューから判別できます。
PSPにメモリースティックDuoを挿入してメニューから「ゲーム」→「メモリースティック」を選びます。ここで「△」ボタンを押すと「情報」いうメニューが出てきます。ここで「○」ボタンを押すと、
ユーザー容量 ○○○MB
空き容量 ○○○MB
と表示され、さらに
マジックゲート xxx
と表示されます。ここのxxx部分が、本物なら「対応」もしくは「非対応」(非対応の本物はメモリースティックにMAGICGATEの文字が書いていない。その上で非対応と表示される)
偽物は、この部分に「不明」と出てくるはずです。
今回の出品者も口座名から、イギリス在住の中国系の名前の人でした。
その他にebayにて128MBのメモリースティックDUOのバルクを携帯電話用に4.5ポンド(約1200円)で落札した事もあるのですが、こちらは本物でした。当然上とは別な人です。

2007年4月12日木曜日

BOSE QuietComfort 3を比較


最近BOSE社のQuietComfort3を買いました。 ネットのレビューでは、結構ほめまくられているように見えます。
前回は、Panasonicのノイズキャンセラーヘッドフォンの記事を書きましたが、今回は私が独自の比較をしてみたいと思います。
QC3のノイズキャンセル特性について興味がある方は、別に書いたBOSE QC3が減らすノイズを測ってみたのページもご覧ください。
音が良い悪いなどの評価は他に任せて、ノイズのキャンセル機能について下記のものと比較しました。(アクティブ方式、パッシブ方式と両方のノイズキャンセルを取り混ぜています。)
追記:
下に書くことは、換気扇のノイズで試験したものです。別な機会で実際の飛行機に乗った際に実験したところ遮断されるノイズの量は、QC3と耳栓は同程度だと感じました。どうもQC3は機内のノイズ対応に向けて最適化されているのではないかと思います。
BOSE QuietComfort3、有名メーカー製カナル型イヤフォンPanasonic RP-HC70、最後に耳栓です。
BOSE QuietComfort3カナル型イヤフォン
Panasonic RP-HC70耳栓
音楽をかけていない状況で比較しました。以下は全て私の耳感です。
まずは、
うるさいダクト型換気扇の下のノイズ除去
1位.耳栓
2位.BOSE QC3
3位.カナル型イヤフォン
4位.Panasonic RP-HC70
やはり耳栓が一番でした。さすがのBOSEのCQ3もかないませんね。 意外にカナル型イヤフォンが健闘しました。やはり耳栓効果が効いたようです。
Panasonic PR-HC70はノイズキャンセルが効いているのですが、ノイズの音質が変わるという感じ。ノイズ自体も小さくなりますし、ゴーっという低い音を吸い取ってくれるので人により快適かもしれません。ちなみにこのヘッドフォン、JALのビジネスクラスで使われているSONYのノイズキャンセルヘッドフォンと同程度の実力を有しています。(機内で比較してみました。)
ノイズ以外の音の聞こえ良さ
1位.Panasonic RP-HC70
2位.BOSE QC3
3位.カナル型イヤフォン
4位.耳栓
意外な事にRP-HC70が一位に輝きました。これは耳に乗っかっているだけなので外部の音も聞こえやすいのではないかと思います。逆に言えば音楽を聴いている時の「音漏れ」も一番なのではないかと思います。
BOSEは意外と耳にフィットしているので会話なども聞こえなくしてしまうようです。もしくはノイズ以外の音もキャンセルしているようです。 QC3を装着したら今まで聞こえなかったノイズに埋もれた音が聞こえるようになったという事はありません。 実際にノイズ音源のそばで、ラジオの会話をスピーカーで流してみても、BOSEなら小さな音でOKということはありませんでした。 よって「地下鉄内でも案内放送が明瞭に聞こえる」と言い切ってしまってよいかには疑問があります。(私は短波無線通信で鍛えた耳フィルタを持っている?) 静かに集中している時に突然聞こえてくる案内放送に気づきやすいという感じだと思います。実際BOSEのQC3はQC2のように耳全体を覆わずとも、QC3の低反発イヤパッドにより「耳の穴」については完全に覆われています。
さて、たった二種類の比較ですが、これに本来のヘッドフォンの価値を追加すれば、大体用途別にどれを選ぶべきかは決まってくるのではないでしょうか。 例えば、
飛行機で静かに過ごしたい:
耳栓ではないでしょうか。寝返りをうっても壊れませんし。
飛行機もしくは電車内で音楽を聞きたい:
BOSE、その次にカナル型ヘッドフォンではないでしょうか。
車の助手席で静かに過ごしたい:
BOSEはコードが取り外せます。RP-HC70でも良いですがコードは取り外せません。一応会話も出来るので耳栓よりはマシでしょう。助手席で耳栓されたらいやですね。
職場の測定器に囲まれた実験室:
BOSEが良いのではないでしょうか。耳栓したら電話や会話ができません。でも音楽を聴いているという誤解が解けないかもしれません。職場で浮いてしまうかも。
一人静かに街を歩く:
BOSEかRP-HC70、もしくは耳栓でしょう。でもBOSEでロンドンを歩くとひったくられそうで恐いです。ちなみに足から伝わってくる音はBOSEでも消せません。耳栓は足音のみならず自分の咳払いや呼吸音、鼻歌が頭の中で響きます。でもBOSEはそれほど響きません。(しいて言えばカナル型以下であり、カナル型は耳栓に近い)。RP-HC70にいたっては普通どおりに近いです。
まとめ
BOSEであれ、PanasonicのRP-HC70であれ、ノイズキャンセラーのスイッチをOFFにするたびに、「こんなにノイズに囲まれていたんだ、すごい技術だなあ」と毎回感心します。
ここで性能を勘案して上記のように使い道を考えると、RP-HC70の中途半端なノイズキャンセラーよりもBOSEはその優れたノイズキャンセラーの能力から使い道がとても多いことがわかります。よって値段さえ問題にならなければ、大変良い商品だと思います。なにより良い音で音楽が聞けます。
ノイズキャンセラーのヘッドフォンが欲しい場合は、耳栓やカナル型ヘッドフォンと比較する事をお勧めします。ヘッドフォンとして考えた場合、上記の通り、カナル型ヘッドフォンが中途半端なノイズキャンセラーヘッドフォンに勝ってしまう場合もあります。なので上記を参考にどのような場面で使うのかを考慮して購入したほうが良いと思います。
極端に言えば、飛行機ではBOSE等を使わずに、耳栓をしながらその上に飛行機で渡される普通のヘッドフォンをかけて中音量で音楽を聴くことだって可能なんですから。でも廻りに迷惑にならないように注意してください。
それにしてもQuietComfort3、値段が高すぎるとおもいます。(イギリスでは275ポンド、約6万5千円で販売中)