2006年11月24日金曜日

ロシア元情報将校、尿から放射性物質検出について


すごい話である。
ロンドンにて、ロシアから亡命していた元情報省将校が毒殺されたようだ。それも放射線を出す毒物にて。
CNN 「尿から放射性物質検出、死因の可能性 ロ元情報将校死亡」
ニュースによると、元将校が具合が悪くなった直前にいたロンドンの寿司屋とホテルを閉鎖、大量のアルファ線が検出されたとの事。それらからポロニウム210という物質が毒殺に使われたのではないかと疑われている。
このポロニウム210が出すというアルファ線は、一般に「紙一枚で防げる」といわれ、あまり問題にしない。
そもそもそんな粒子がGM計数管まで届かないのでこのウェブページに書いてあるようなガイガーカウンターでは測定が出来ない。またアルファ線の線量計は手に入れにくい。(仮に私がα線を測定できる機器を持っていたらすぐさまロンドンのItsuという寿司バーの前を通りかかりつつ測定するであろう。)
今回はポロニュウムの毒と、アルファ線の体内被曝により、殺害されたのであろう。
このポロニュウム、今まで知らなかったのだがすごい毒である。 微量のポロニウムが手に入れば、米粒以下(純粋なものならホコリほどの大きさである)で十分毒殺可能だ。元将校の病床の写真をみると、体内被曝によるためか、髪の毛が無く異様である。
ロンドンの寿司屋は、Itsu (http://www.itsu.co.uk/) と呼ばれるチェーンで、今回はピカデリー(167番地)にある店、エロスの像からリッツホテル方面へ向かって歩いていく途中3分程の地点で店の前を通り過ぎる。以前、別な店舗に行ったことがあるがItsuで出る寿司は、本物の寿司というよりも「寿司スタイル」のものが多い。
現在、放射性物質の除去作業を行っているらしい。
また上記Itsuのページにても、状況が記されているが読んでみると、
① 過去3週間で例の将校以外に一人たりとも体調を悪くした例は報告されていない。
② 他の店は通常通りオープンしている。
などと、いくら被害者でも日本で同じ事を書いたら世間のヒンシュクを買いそうな、外国っぽい事が書かれています。ちなみに経営陣の名前を見る限り日本の人ではないようです。まあ人々は忘れて直ぐに戻ってくるのでしょう。
このほかにも報道によれば、ミレニアムホテルのバー(Pine Barと記述されている。宿泊者以外の観光客はあまり行かないと思う)と、本人の自宅からも放射線が検出されたそうだ。
11月1日に上記の場所を訪れた人は、NHSはホットライン 0845 4647まで連絡するように呼びかけている。その上で尿検査が行われるかもしれないとされている。

以下11月28日追記:
さらにリトビネンコのパトロンのオフィス(日本大使館から一分の場所)にて発見。そして別なリスクマネージメントオフィスからもポロニウム210の痕跡が検出されたようだ。そこにはリトビネンコ自身が関係ない用事で訪れた事があるということだ。
イギリスの報道によれば、もともとポロニウム210はイングランドとウェルズの130箇所に存在する(保管利用されている)そうだ。 また現在18名が精密検査を受け、うち3名に被曝の疑いがでているようだ。
Itsuで会っていたスカラメラというイタリア人も新聞報道によると、その経歴から怪しまれている。(経歴からはこいつは一般人ではない。まるでCIAのエージェントではないか)
Itsu1
ITSUは、12月末現在閉店中

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