2006年11月21日火曜日

近未来通信に思う事


もともと詐欺商法だったのでしょう。
ペーパー商法という言葉がありますが、それを「サーバー」で行ったところは新たな点だと思います。
そもそも以前の記事に書いたとおり、IP電話事業単体で大きな利益を出す事など無理です。これが絶対にはじめから詐欺商法だったのではないかと思う理由です。なにしろ一分間あたりの通話料から1円以下の利益を出すような話ですから。もしくは高い通話料に設定しないと利益を稼ぎ出す事が難しい状況です。
利益1円で加入者が一日あたり10分の電話の発信をするとして10円。月に300円。1万人の加入者でやっと300万円の利益という計算になってしまいます。広告や広報に回す費用なんか出せませんね。
中継局(PSTNへのゲートウェー)が必要なことは事実ですが、既存の設備を使用せずに独自にオーナーを募るという所が怪しいし、まともなIP電話オペレータならば、通話コスト高の要因になってしまいます。ここは特に海外などでは既存のゲートウェーを使わせてもらって構築するのが一番楽でしょう。 サーバーメンテナンスにお金も掛かるので(場所代、電気代、サーバー償却等自前で維持していたら大変なコスト高)。
その点このページに書いているSIPフォンのオペレータは、すごい企業努力をしていますね。でも多分社員は3名以下だと思いますが。
再度書きますが、メジャーなIP電話は国内通話向けには既に十分安く設定されており、単体ビジネスとしての事業利益は期待できません。
気になっている事で、freepというパソコンを使ったIP電話があるのですが、海外向けの一般回線あての通話を他と比べると、めちゃくちゃ高いですね。あれぐらい堂々と利益を上乗せしているところも珍しいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿