2007年2月1日木曜日

ソニー ロケフリ設置のその後


日本の実家にロケフリベースステーションを設置、イギリスの家にてPSPを用いて日本のテレビ番組を見るようになってからそろそろ4ヶ月が経ちました。(設置当時の記事はこちら)
その後の感想をいくつか記してみようと思います。
技術的な結論を書きたいのですが、いくつかの現象の理由を証明できません。この項、単なる私の経験則である事をお断りしておきます。そこから私の憶測が含まれている点もあります。
1.ベースステーションLF-PK1の安定度
今のところ日本側のベースステーションに問題は出ていません。
我が家の場合、LF-PK1でシステムソフトウェアバージョン 3.000を使っていますが、動作しない等の理由で日本へ電話して電源オン、オフの依頼をした事はありません。ソフト的には大変安定していると思います。(まあ無線LANのベースステーションとしても用いているため、たまに日本側で勝手にオンオフをしている可能性もありますが。)
2.どのレートで見ているか
当初はオートで見ていましたが、動画や音声が調子が途切れることがあるので、通常は3若しくは2にしてみています。実は私が使っているプロバイダでは、ひと月に利用できるデータの量に制限がありました。そのため少しデータ量も節約していました。
回線状況については、時間帯による特定のパターンは感じられませんが、調子が良い時と悪いときの差がはっきりしています。悪いときには回線の切断が発生してしまい、特定の楽しみにしていた番組を「普段は見れるのになぜか今週はまともに見れなかった」という状況が発生します。(以下の3に記したような方法で番組が実際に始まる前から繋いで準備をしておけばよいのかもしれませんが。)
ちなみにイギリスから日本へアクセスをすると、ルートとしては、「イギリス⇒アメリカ⇒日本」と地球をグルッと回っています。そのため日本が早朝4時でもイギリスは19時、アメリカはお昼となります。
途中経路のどこかが混んでいるとした場合、特定の時間帯による差も見えにくいのかもしれません。(予想)
3.回線を鍛える? (予想)
イギリスから日本のベースステーションに接続できても5分ほど視聴していると途中で回線が切れる事があります。このような時には、繰り返し再接続を行います。これを何度か繰り返すと、突然安定して番組を見る事が出来るようになるようです。
理由は、わかりません。ひょっとしたらネット上のいずれかの地点で、不安定な部分がある限り、回線が途切れつづけるが、ある時点で別ルートが選択された際に安定したデータが供給されるようになるのかもしれません。一度安定すると、そのまま視聴できる事が多いです。
ちなみにイギリスのパソコンから日本のベースステーションまでtracertを行うとおおよそ30箇所の中継点を通っている事がわかります。
また、pathpingコマンドを実行した場合、特定の場所でパケットをロストしやすい事も判明しています。(どうもntt.netのアメリカと日本の間、および日本国内に1%程のロストが出ている点が安定時でも複数箇所見られる。)アメリカ以降の地点におけるTTLは300ms程が観測されています。
今後は、回線が切れる場合のpathpingの結果のモニターを継続したいと思います。
また機会があれば、日本側からPingなどを発行した際のTTLをみてみたいと思います。(経路は同じだと思いますが)
4.回線切断頻度とレートの選択は関係ない? (予想)
PSPでは動画の品質を選択するレートというものがあります。これは利用する回線状況にあわせて動画や音声が途切れにくくするために設定するものです。
レートを低くすると動画の品質が下がりますが、動画が途切れる頻度が下がります。
レートを高くするときめ細かいスムーズな動画になりますが、回線状況によっては一時的に画面や音声が途切れる頻度が多くなるようです。
ではここで、回線が頻繁に切断されてしまう状況に陥った場合にレートを低く設定すれば、回線が切断されにくくなるのでしょうか?
私の経験からは「そんな事はない」と思います。何れのレートを選択していても、データが途切れた場合の切断を判定するタイマーはそのレートに関係なく一定の(同じ)時間なのではないかと感じています。
5.レートの選択によりどのような事が起きているのか? (予想)
上記のとおり、レートを選択する事により「音声や画面が一時的に途切れる」頻度は少なくなるようですが、頻繁に回線が切断される状況に陥っている場合にレートを低く変更しても、切断される頻度にはあまり関連性がないようです。 つまりPSP側のバッファに蓄えられるデータの量は同じで、低レートのデータを保持する(長時間分)か、高レートのデータを保持する(短時間分)かが設定される。 
またレートを変更することによりデータ転送速度も変化するが必ずしも「劇的には変化」しない。あくまでも低く設定した場合は、低くとも途切れずに再生できるライン(敷居)が「若干」低くなるようです。(最高速度は必要だが、平均速度が低くて済む。)つまり速度にムラがある回線に対して有効なようです。
今後、以下の事をしたいと考えています。
① イギリスにLF-BOX1の設置
LF-BOX1を購入して、家庭のテレビに繋いでどれだけ見ることができるかを検証してみたいと思っています。
最近プロバイダの加入プランを変更したことにより、データ転送量の上限がなくなりました。よってオートレートをつかって一日中ロケフリに繋いでテレビをつけっぱなしにしておく事も可能になりました。
我が家の居間のテレビは32インチのテレビなのですが、果たしてどの程度のノイズが出て、何分間の視聴に耐えられるでしょうか。(もし使い物にならなければ、部屋の小型テレビにて使う。)
予算は、22,000円。但しロケフリベースステーションLF-PK1でLF-BOX1を使うためには、LF-PK1のソフトウェアをver4.000へとアップグレードする必要があります。これはイギリスからはできないので、次回日本へ行く機会に、LF-PK1のソフトウェアアップグレード、LF-BOX1の購入とLF-PK1への登録を行ってこようと思っています。
② 日本側の接続をADSLから光へ変更
実家でもあるプロバイダの光の端子が10m先まで来ています。でも現在利用しているプロバイダOCNではありません。コスト的には差は少ないと考えています。そして仮に光へと切り替えた場合、ベースステーションからの上り速度が向上することによって画面品質の向上が期待できるのではないかと考えています。但しプロバイダが変われば、バックボーンやルーティングも変わるでしょうし、簡単に切り替えられる事でもないし後戻りもできないので、慎重になっています。

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