2007年2月7日水曜日

eパスポートは2年間有効?


大変お間抜けなニュースが出てきました。
イギリスで発行される「eパスポート」(いーぱすぽーと)に組み込まれているマイクロチップはたったの2年しか保障されていないことがわかりました。
英ザ レジスターの記事

通常イギリス国籍を持つ大人には10年有効のパスポートが発行されます。
そしてパスポートの最後のページには、固めのラミネート加工が施されその中にマイクロチップとループコイルが埋め込まれています。マイクロチップには個人情報や写真のデータが焼きこまれており、RFIDという技術によって入国の際などに係官がパスポートを読み取り機にかざすだけで記録がとれるようになっています。 一応、バイオメトリック・パスポートと呼ばれていますが、現在のところ顔写真しか入っていないようです。
Epassport
問題は、10年間使われるであろうパスポートに2年しか保障されていない「部品」が使われていることです。
また、このチップとシステムの開発、実施に約1000億円ものお金を1998年からの12年間の契約で結んでいることです。
よくぞまあ信頼性の無い物にお金をつぎ込んでくれましたね。

ちなみに、このマイクロチップの中身を単に読むことは難しくないようです。
読み込みの為のソフトウェアが既にインターネットに出回っています。
英デイリーメール紙の記事
私も以前に探したら確かドイツのサイトでソフトを見つけました。

またちゃんとした読取り機も売っています。
http://www.crossmatch.com/doc_readers.html

そもそもパスポートには情報が文字で書かれているので、セキュリティという観点では、データの書換え防止、確証処理(ある値を入力すると、アルゴリズムにより決められる別な値が出力される)などが含まれているのではないかと予想します。
これは非接触型のカードですから、Felicaや非接触型テレフォンカードと同じ仕組みのものでしょう。

さて、日本のパスポートはどうなんでしょう?
Epassport2

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