2007年4月16日月曜日

ノイズキャンセラーヘッドフォン無音時の違和感


ノイズキャンセラー付きヘッドフォンについて、ネット上のブログや記事を読むと、
「ヘッドフォンのノイズキャンセルが耳に違和感があり、長時間使えない。」とか、「独特の無音の感覚がなじまない」等と言うコメントを散見します。
実は私もこれらのコメントに同意します。ノイズキャンセラーで完全に無音になるわけではないのですが、独特の違和感(感動と感じることも)があると思います。
さて、無音とはどのような物か、体験したことがありますか?
私は宇宙に行ったことはありませんが、身近なところに無音室(オーディオチャンバー)があります。よって使っていないときには何時でも見学できます。(ピラミッドみたいな形のスポンジが壁に埋め込まれている小さな部屋です。)入ったことがある人はわかるかと思うのですが、部屋に足を踏み入れた瞬間にすごい違和感があります。別にアクティブノイズキャンセラーが部屋の中で動作しているわけではないのに、それと同じような違和感があります。
これを強いて言えば「新雪の山に登って、息を切らしている時、自分の息の音以外にまわりの音が一切聞こえない時の感覚」の10倍くらいの静けさです。
私の主観になりますが、一般に一定以下の不自然な静けさの中で、人は安らぎを得ずに逆に違和感を持つのではないでしょうか。 耳フィルターがその役目を必要とされなくなった時に違和感信号を頭の中で発信するような感じかな。私はノイズキャンセラーのスイッチを入れた時の違和感と、オーディオチャンバーに入ったときの違和感がとても似ていると思います。
つまり必ずしも逆位相の音が違和感を生むわけではなく、日常(主に目で見ている自分が置かれている)状況と異なった状況におかれた聴覚が違和感を生むのではないかと私は考えています。
だってノイズキャンセリングのヘッドフォンで音楽をかけて聴き始めれば無音の違和感はなくなるでしょう?
今回は技術的な話でなくてすみません。

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