2007年4月15日日曜日

BOSE QC3が減らすノイズを測ってみた


BOSE QuietComfort3で、どれだけノイズが削減されているのか知りたかったので、自分で簡易に測定してみようとおもいました。
音響測定器がないので、代わりにefuさんという方が作られたWaveSpectraというソフトをパソコンにて使わせていただきました。 (WaveSpectraはこちらからダウンロード可能)
マイクロフォンには、VoIP用ヘッドセットのマイク部分を使いました。
これを写真のようにセットして自分の耳とQC3の間にマイクロフォンをはさみこみ、PCスペクトラムアナライザで測ってみました。
Voip_mic Mic_and_qc3
方法:
ノイズの音源は、自宅のダクト型換気扇の下として実験をはじめました。
QC3を頭に装着して15秒間の測定で、レベルはMAXホールド(最大ノイズラインを測定)しました。
合計4種類の測定をしました。
1.換気扇を回さないで、QC3のノイズキャンセラーOFFでレベルを測る。
2.換気扇を回さないで、QC3のノイズキャンセラーONでレベルを測る。
3.換気扇を回して、QC3のノイズキャンセラーOFFでレベルを測る。
4.換気扇を回して、QC3のノイズノイズキャンセラーONでレベルを測る。
結果:
上記1、2、3と4のスクリーンショットを下に貼り付けます。
グラフでは赤い線に注目してください。
2ncoffno_noise_12nconno_noise2ncoff2ncon
さて、見難いと思うので適当に値を拾って、エクセルで表を書いて見ました。
(1番と2番の差がほとんど見られなかったため、2番のみをプロットしています。また本来はX軸は対数にしたかったのですが、ご容赦を。また一部中央で落ち込んでいる部分が200Hzです。見難い表ですみません。)
Nc_chara1
これを見ると、80Hzあたりから500Hzあたりの帯域で、10dB以上(最大16dB)の減衰が見られます。
16dBは思ったよりも少ない数値です。カタログを鵜呑みにすれば、16dBの減衰をするヘッドフォンは他にもあります。今回は、あくまでも簡易的な測り方であり、特にマイクロフォンの低音域の特性などいい加減なもんかも知れませんが。またノイズキャンセラーのマイクロフォンにもダイナミックレンジがあるハズな為、最大限のノイズキャンセレーションを発揮できる騒音レベルと言うものもあると思います。
とりあえず今回の実験から見られる特性としては、350Hzまでは、ノイズキャンセレーションが効いている。それ以上の帯域になってくるとキャンセレーション量が少なくなる。そしておおよそ1kHzの点からはキャンセレーション無しとなる。
人間の耳の感覚なので、数値で一概には表しにくいですが、やはり「ノイズが減るため外部からの人の声やアナウンスが聞こえやすくなる」という傾向は出なさそうです。
1KHz以上の電話のベル等の音は影響を受けていませんが、耳にパッドを当てているだけでも聴きにくくなるということをお忘れなく。
ノイズキャンセラーにより「聴いている音楽のボリュームを不要に上げずに済む」もしくは「ヘッドフォンからの音楽に集中できる」という効果はあると思います。
BOSE先生、これでよろしいのでしょうか。

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