2007年4月8日日曜日

失敗したノイズキャンセラー


最近ノイズキャンセラーがついたヘッドフォンが目に付くようになった。
飛行機に乗ったときなどに重宝しそうなので2年程前にひとつPhilipsの製品を買ってみました。Philips HN060というもので、はっきり言って全くノイズを低減させなかったため返品してしまいました。
その後、Panasonicから出ているRP-HC70というノイズキャンセラーヘッドフォンを買ったのだけど、ノイズキャンセルは効いているのですが、効きがいまいちなので、ちょっと分解してみました。
中を開けると小さな可変抵抗が2つありました。これらを調整すると、ノイズのキャンセルが調整できました。
ためしに換気扇の下で調整してみたところ、スイッチを入れるとまるで水の中に入ったようにノイズを低減するようになりました。
これで車にのって、スイッチをONすると「スーッ」とエンジン音や走行音が消えていきます。アクセルを踏むと、「ブーン」という音でなく、「フーン」と音がします。この結果に気を良くし、これをカーオーディオに接続したら車内が静かになるかを実験してみました。
配線は、ヘッドフォンのスピーカーに接続されている線を、ピンジャックから出力してカーオーディオに入力してみました。
結果は失敗。可変抵抗を調整(フェーズが変わる)しても全くノイズは軽減されませんでした。(一応ノイズを拾うためのマイクも生きているのですが、なぜか全くノイズを軽減してくれません。) マイクをスピーカーからアイソレートしても駄目。
これって絶対にノウハウがあるはず。単にマイクで拾った音の逆フェーズをノイズにぶつけて音を消しているだけではないと思います。(逆フェーズを耳に注ぎ込んでいるという感じはしますが…) ちなみに通常のヘッドフォンは右の-(マイナス)は、左の-でもありますが、このヘッドフォンはそのようになっておらずクロスしていました。(通常のヘッドフォンがこの状態でモノラルの音源を聴くと頭の中で音がキャンセルされてしまうと思うのですが。つまり逆位相の音が出る状態に配線されているように見える)
ヒントは、耳の中もしくは頭の中で音を消しているという感じかもしれない。
今度スコープでノイズキャンセル時のヘッドフォンからの出力波形を見てみよう。
確かボンバルディア機は、機内にノイズキャンセラーが搭載されていると記憶しています。
素人がそんな簡単に装置を作れたら、メーカーも苦労しない?

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